カテゴリー「どんぐり・しぜん・すくーる」の29件の記事

236.DSS川遊び 夏休みの終わりに

「いつもの川」での集合は今年も何回か

 

清流を求めて山に入ると、

下界じゃ猛暑なのに、川のそばは比較的過ごしやすい…なんてこともあり、

どうせなら猛暑のまま川に飛び込みたいのにね、なんて言いながらも

クチビルを青くして、なかなか水から出ようとしない、今回の川遊びの日

 

なんだか急に涼しくなって、

いきなりこんな日が来るの?夏は終わるの?なんてささやかれた日

 

お父さんのひとりが水温を測ってくれたら、「18℃」ですって

それって冷たいの?

水に浸かりながら私が尋ねると、

プール授業の有無が水温で決まるらしい小学生は詳しい、

「かなり冷たい!!!」

 

でも、潜ってしまえばなんてことない

流れてしまえば、なんてことない

冷たい水に入ると、体が中から温かくなる気分

みんなでたっぷり遊びましたね

 

長いロープは自然遊びの必需品

川岸の木の幹につないで、歩いて渡れない流れをロープをつたって渡る遊び

流れに足をとられる感覚、

ロープをぎゅっと握ることで自分の体を支える感覚、

腰まである水の流れの中を歩くことは普通できません

でも、ロープをつたっていけば大丈夫

しっかりと足を踏みしめて、しっかりと、ロープは離さずに

 

大きい子はロープを持ってあえて流れてみる

流れに逆らって、川をのぼってみる

ただ淡々と、とうとうと流れているだけの川が、

全く言うことを聞いてくれず、流れを止めてもくれず、

流されたとしても待ってもくれない、という恐怖心

そして、ただ身を任せるだけで、ただ足の角度や、手の差し出し方、体の浮かせ方によって

水の流れへの抵抗感が変わることを実感できます

そして、この場所でのお楽しみは「天然ウォータースライダー」

レジャープールにある、長くくねくねしたスライダーとは比較にならないほど短く、

あっというまなのに、なんともいえない高揚感

どの角度で入るかによって、はねかえる水の量が違うのだ、と子どもたち

(わたし…絶叫中…)

中学生と園児

さすがに冷えてきて、

なんとかして体をあたためようとする子どもたち

砂地に座ると「あったかいよ!」

そうそう、大きな石のある川原で遊ぶ時は、石の上で甲羅干しが一番だけれど、

大きな石がないこの川原では、砂浴びがいいね

いちばんちっちゃなAちゃんも、川に入ってから着替えて、川辺でお母さんと遊んでいました

なにをしているのかな

でもなんといっても、一番あたたまるのは焚き火だよね

前回は、暑くて、暑くて、とても火を起こす気持ちになれませんでしたが、

今回は早速いくつもの焚き火台が稼働!

マシュマロ、連ねすぎ!(笑)

マシュマロなしの、クラッカー焼き!?

なんだ…?煎餅焼き…?いや、すでに、竹串を焼いて楽しんでしまっている…

まだ川の中で、魚捕り名人のお父さんがなにかを生け捕りしています

生け捕りしてくれると、観察ができて嬉しい

でも、川の魚は素速いです

泳いでいると、目の前をたくさんの魚たちが横切るのに…

 

川では思い切り石を投げていいし、

大きな声を出してもいい

全部木々に吸い込まれてちっともうるさくない

みんなと同じ遊びをしなくたって、見えるトコにいてくれたらかまいやしない

また磨製石器づくりかしら…?

 

同じことしてても、みんなそれぞれが違うこと感じてる

ウォータースライダー、も一回行こう!と誘い合う子どもたち

もういいや、寒いから

と断る子もいれば、上がれ、上がれと言ってもちっともやめないムラサキクチビルもいる

 

いいじゃない、みんな違うんだもの

体の大きさも、好きなことも、嫌いなことも、みんな違うんだもの

 

夏休み、思い切り自由に過ごせた子も、そうでもなかった子も、

怒濤の2学期へ

運動会に秋の旅行、修学旅行に音楽会、学芸会?

行事がいっぱいで、毎日忙しそうな小学生

 

毎日こんな川原でリフレッシュできたらね

大人たちも、勝手に自然の中で遊ぶ子らを、ただ見守るだけで過ごせたらね

町で暮らしてる私たち

2学期の子どもたちを、どう見守っていこう

《2018年 8月28日投稿》

233.谷川岳を見上げる道を歩く

梅雨に入ってすぐ、

突然思い立ってDSSでハイキングへ

DSS=どんぐり・しぜん・すくーる

どんぐり学舎の自然遊び部門です

 

突然だったので、参加者はとってもコンパクト

うん、でも、ちょうどよい!

みんなの顔が見えて、同じペースで歩けました

 

JR高崎駅に集合して、上越線で「土合駅」まで1時間ほど

途中、「水上駅」で乗り換えです

Suicaも便利だけど、券売機で切符を買う経験もさせましょう!…なんて告知に書いておいて、

我が家は子どもたちも小さくないのと、電車旅が少なくないのとで、

Suicaで高崎駅から乗車したら…

なんと、水上より先はSuicaが使えないエリアなのでした!

…そうだそうだ、以前、新幹線の越後湯沢までのことを調べていたら、

越後湯沢でさえ使えないということにびっくりしたことを忘れていました

車内で車掌さんに精算してもらいました

みなさんはお気をつけて

次は切符を買っていこう…

 

電車内では「絵しりとり」をしていきました

往路はほぼ貸し切り車両でしたね

※これは答え合わせ後の絵です

 絵しりとりは教室でも時々しているのですが、何の絵を描いたのか声に出してはいけないルール

 大人も混じったので、画伯だらけの楽しいしりとりでした…(笑)

 

水上駅で乗り換えて、土合駅に到着しました

上越線の土合駅は、「日本一のモグラ駅」と言われています

群馬と新潟の県境の山岳地帯を「新清水トンネル」を通って通過するため、

トンネル内にある地中深い駅なのです

何百段もの階段をのぼって、ようやく改札口までたどりつくのです

子どもたちの後ろに階段が見えますか

何段あるかは、現地で確かめてみてください

ぎょええええ~とのけぞっている大人を置いて、

子どもたちはダッシュで駆け上っていきました

途中でバテているだろうと思ったら、改札口前でにこにこで待っています「遅い~!」

子どもに負けじと追いかけたお父さんもいましたよ

頼もしい!

そうですよ、ここからが山歩きなんですから

エスカレーターを作る予定もあったそうですが、

なになに、この駅は登山者のための駅のようなもの

昔からここで足慣らしをして、登山に向かっていったのです

きっと、これからもエスカレーターは作られないでしょう

ちなみに、土合駅は現在、完全なる無人駅となっています

駅員さんはいないし、改札も切符回収箱が置いてあるだけ

売店はおろか、券売機もありません

昔はもうちょっとひとけがあったような…

観光客も車で立ち寄るような、こんなにおもしろい駅なのに、不思議です

 

さて、土合駅を出たら、少しの間、舗装された国道291号線を歩きます

天気予報は雨でしたが、

まだ大丈夫みたい

しっとりと冷たい空気で、階段をのぼる前は寒いくらいだったけれど、

階段のおかげでほかほかです…

 

少し歩いて、目的のコースに入る少し前、「湯吹きの滝」がみんなを出迎えます

湯桧曽川にかかる土合橋から見下ろすのですが、

写真では伝わらないほど深い…つまり、橋が高いところにあります

子どもたちはぴょん!と欄干にしがみついて下を覗きますが、

それが怖いのなんの…

大人たちは必死でおさえていました

でも、いつまでも眺めていられる絶景

 

先月、「鉄砲水」があったようで、

湯桧曽川の流れは前回プライベートで来た時とは違っていました

最初に渡る橋は水没していて、

欄干の上を歩きます

ここからは、車の進入は禁止されています

橋の上の石の堆積具合からして、この橋が水没したのはもう随分前のようです

 

今回の「一の倉沢岩壁トレッキングコース 新道」は、

「旧道」と違ってずっとこんな風な道です

湯桧曽川に沿った平坦な道ですが、舗装されていないので

時々、こうして湧き水が作った小川が道を横切っています

鉄砲水の恐れがある時は閉鎖される道です

 

大木が真ん中で折れて、道をふさいでいました

「ここが入場ゲートだよ、チケットを出してね」なんて冗談をいいながら、通過

(帰り道では「退場ゲートだね」と子どもたち よく覚えている!)

途中の川に橋がかかっていましたが、岩の上に置いてあるだけ

鎖で固定されていましたが、それは、川が溢れて流れてもどこかへ行ってしまわないように

私が子どもの頃にはこの橋はありませんでした

岩の上をわたったか、靴を脱いで川を歩いたか…

一生分の深呼吸をしたいくらい、新鮮でおいしい空気の降り注ぐ中、

「新道」から「旧道」に向かう連絡道を上ります

平坦な新道ですが、

連絡道はところどころにロープがかけてあるような急な岩場もあります

 

新道の途中に、廃墟が…

ここは、「マチガ沢キャンプ場」跡地です

かつて、私が何度も訪れたキャンプ場です

小学校低学年から、中学生になるまで

体重の半分近い重さのリュックを背負い、

高崎駅から電車に乗り、土合駅の階段も登り、新道を歩き、連絡道を登り、

何度も、何度も訪れた場所です

 

親なしの、子どもと若者ばかりの大所帯でしたが、

今ではテントサイトも少し残っているだけ

おそらく、斜面が崩れて、当時ほどの広さを維持していません

それでも、久々にここを訪れた時には、何とも言えない感情がわき起こりました

設備の整っていない、自然に近いキャンプ場

3泊4日、もちろんお風呂にも入らないし、シャワーなんかあるわけないし、

食事も全部、自分たちで作るので、保存状態も毎年失敗して勉強…

腐りかけても食べるしかない…翌年までそれをしっかり覚えておいて、年々改善していきました

キャンプとはこういうもの。

幼かった私は、中堅のリーダーになるまで参加し続け、

言葉にできない様々なことをこのキャンプで学びました

親子でキャンプしたのでは絶対に味わえない、危険もたくさん

そして、「当日いきなり参加」ではなく、

何ヶ月も前から子どもたち主体で勉強と準備と練習をする、

それをうまく導く若者たちがいる、素晴らしい組織に属していたのでした

廃墟となると、

とたんになんとなく恐怖の館みたいになってしまったトイレ棟や炊事場の跡地ですが、

なんとかあのような経験を、この子たちにもさせられないものかと考えながら通過

そうそう、蜘蛛やナメクジ、毛虫もやたら巨大でね…

どん!

いやー、

慣れですよ、慣れ

アリも大きくてね、噛まれると痛いし、

テントに蚊が入って翌朝出てきたら「だ、誰?」みたいに顔が腫れている子とかいましたけど、

体なんか虫の何百倍も大きくて、手足も頭脳も自由自在な人間のくせに、

こんな生き物にビビるんですから、自分たちの弱さも思い知るわけです

教室に舞い込んだ無害で小さな蛾やユスリカにビビっているようでは、

いかんよ…と毎晩思うわけです

 

ここで勘違いポイントを説明すると、

「新道」といっても、昔からあるコースであり、

「旧道」というのは、国道291号線のことを指すわけです

だから、

「新道」が無舗装で「旧道」がアスファルトで舗装された自動車道(現在は通年マイカー規制)

なのです

「旧道」には谷川岳ロープウェイの駅もあるし、

山岳指導センターなど、本格的な登山をする方が登山計画書を提出する場所などもあります

「新道」はそこまで行かずに、土合駅からすぐのところを入っていきます

舗装された道路の「旧道」はトレッキングコースとしては「新道」より人気で、

車椅子の方や、ベビーカーとでも一緒に歩くことができるし、普段着でも大丈夫です

「新道」も別に、普段着でも大丈夫ですが、舗装されていないのと、木々の間を抜ける道なので、

夏でも長ズボンの方がいいと思います

帽子や長袖もね

 

さて、連絡道斜面の途中にあるキャンプ場跡地を通り抜けると、「旧道」に合流します

連絡道はもう少し先にもあるので、次回はそこまで歩く予定です

今回は短いコースを選択しました

舗装された旧道を歩いていくと、目的地の一の倉沢に到着です

雪渓が見えますか?

あー、これから子どもたちと行こうと思っている人はこの写真は見せないでくださいね~

次回参加予定の方もそうしてください

大人でも、初めて目にした方は「…えっ…???」と目を疑うような光景です

 

しかも、雪渓に乗れます(笑)

何メートルあるか?という塊ですが、

雪は雪なので、上に乗る際は自己責任でお願いします

割れ目から雪渓の下に落ちてしまう事故もあるようです…

雪渓の上部では、スキーをする人もいるんです!!

その下を、もちろん、川が流れているのですが…その水ったら…

つつつ、つめたーーーーい!!!

そうなんです

透き通った、とっても美しいせせらぎですが、

この水が合流する湯桧曽川なんか真夏だって氷水みたいで泳ぐことはもちろん、

足をつけておくのも困難です

魚も…見あたりません

冷たすぎるからなのかなあ…

 

「旧道」では500円のガイド料を払うと乗せてもらえる電気自動車が往復しています

足の不自由な方や、ご年配の方でも、その車に乗れば一の倉沢まで来られますよ

 

ガイドさんがちょうど電気自動車でやってきて、

集合写真を撮ってくれました

天気がいいと、上の尾根から続く雪渓が見られますが、

雲が下りてきていて残念!

本格的な谷川登山というのは、この雪渓のはるか上部の、

尾根を歩くコースです

そして、岩壁で有名な一の倉沢は、昔からロッククライミングの人気スポットのようです

 

小雨が降ってきました

そして、寒い~!!冷気が襲ってきました

持ってきたお弁当を急いで食べて、下山です!

 

帰りも「新道」がいい!と子どもたちが決めて、舗装されていない新道を下りました

木々が茂っていて、雨は気になりませんでした

 

要注意は、土合駅からの列車の本数の少なさ…

数時間に一本しかありません

暑かったら、涼しい一の倉沢でもっと遊ぶ予定だったので、

早々に下山してしまった今回は土合駅でだいぶ時間を潰さなくてはならなくなりました

 

でも、子どもたちは楽しそうに集団遊びをして過ごしていましたよ

 

モグラ駅ですが、上りホームは地上にあります

これもトリビア(笑)

みんな「あの階段を下りるのか~」と覚悟していたようですが、

拍子抜けしたようです

 

次回は、真夏に企画します

できればものすごーーく暑くなりそうな日に!

雪渓がどこまで残っているか、確かめに行きましょう!

《2018年 6月18日投稿》

220.スキースクール2018!

先週土曜日に、無事に行ってきました!

結論から言いましょう!全員無事に!!帰還しました!!(涙!!)

 

…と、いいますのも…

前代未聞の、様々な人為的ミスが…このDSS(どんぐり・しぜん・すくーる)において、

生じたのであります

ミスの筆頭は私で、今、思い出しても身の毛もよだちます

最後にコーチのA先生が

「スキーは、危険で、怖いスポーツでもあります。

楽しい、楽なことばかりではありません。

それがスキーの素晴らしさなのです。」と話した時、

私は泣きそうになってしまいました

 

そもそも、例年DSSを開催しているここ、軽井沢スノーパークで、

「吹雪」にあったのは初めてでした

数え切れないほど来たことがあるのに、雪にさえ降られたことはありませんでした

晴天率90%以上、という、そんな立地(つまり、人工降雪機が大活躍するの)です

 

午前中はこんな感じでスタートしました

G先生率いるガールズチーム

おお!日差しがまぶしい!

H先生率いるエキスパートチーム

早速リフトに向かうようですね

A先生率いるボーイズチーム

全員、このDSSで初級者から始まって、もうどんどん滑れるようになりました

70歳の現役スキー教師

私の母のN先生率いるアダルトチーム♪

今年はお父さん1名、お母さん2名

そして私が担当するのは、ほぼ全員が「生まれて始めてのスキー!」というビギナーチーム

まずは靴を履くところから…そして、板を片方だけつけてお散歩して…

それから両足につけて歩き…

毎年、私が担当することにしているビギナーズです

今年は6人!?

私一人ではちょっと困難なので、午前中だけ夫がサポート

 

今年は、スキー場の計らいでこんな素晴らしい荷物置き場を確保していただきました!

DSSの小さな仲間「サロモ」くんも連れてきました

川遊びの時にみんなで手型を押したDSSの旗が目印です

 

さて、午前中2時間のレッスンを終え、昼休みになった頃にはどかどかと雪が降ってきていました

私は、この道具置き場に揃えて置いてあったみんなの靴を雪が入らないように裏返し、

サロモを車に連れて帰りました

むき出しだった地面がすでに真っ白になっていました

 

そして、午後レッスンの時にはこんな状態…

かなり大粒の雪が、

時には横殴りに…結構な勢いで降ってきました

スキー場の天気予報は晴れだったようですが、

山の天気とはこんなものです

そして、このスキー場が人工降雪機を活用できる要因のひとつは「気温が低いこと」

そう、この降りしきる雪の中、気温がぐんぐん下がっていくのが体感できました

でも、実はゲレンデのコンディションというのは、

雪が降っている時が最高に良いのです!

もちろん、降ったすぐ後に晴れたらその日もよいのですが、

晴れて気温が上がれば雪の状態はすぐに変わってしまいます

降りたての新雪がゲレンデを覆い始め、確実に雪質がよくなってきました

 

昼休みにはめいめい、家族や友達と食事を済ませ、

子どもたちの多くは早々にゲレンデに戻っていきました

大きなタイヤに乗って斜面を滑り降りる「チュービング」もこのスキー場の名物です

スキーをつけて、「自主練習」に行った子たちもいたようです

 

午後レッスンの始まりに、私は自分のチームの子に言いました

吹雪で、顔に雪がはりつき、首の周りの襟にも雪が凍り付いています

「実はですね、私たちのチームにとって、この天気は最高なのです!」

「なんで!?」

「あのですね、スキーの板をぎゅぎゅってしてみてください」

「ぎゅぎゅ」

「ブレーキをかけるのも午前中より簡単になったし、転んでもふかふかで、痛くありません」

「ほんとだあ!!」

…そんなわけで、吹雪の中、子どもたちのテンションは高いまま、午後レッスンを始めました

大人がネガティブになってはいけません

どんな状況でも楽しむ

これは、わたし自身も、子どもたちから教わったことでもあります

 

そんな中、ちゃんとブレーキをかけて止まれるようになった子どもたちが、

初級者の練習用バーンに飽きてきたのがわかりました

一番短いリフトならば、午後には乗せてあげられるなあ~といつも思っていますが、

年によってはリフトではなくスノーエスカレーターの敷設してあるバーンのみで

リフトまではいけないこともあります

今年の班は、6人とも、なんとかなるかもしれない、というレベルまで達したので、

いよいよリフトに乗ることにしたのです

 

ところが、悪天候の中、私は、大間違いをして、

長いリフトに子どもたちを乗せてしまいました

よく、「勘違いする」と言われている間違いやすい敷設ではあるのですが、

まさかレッスン中に自分がこんなミスをするなんて…

降りるはずの場所を通過してしまい、

リフトに生まれて初めて乗ったビギナーズたちは大騒ぎ

「せんせいーーー!!どんどん高くなるーー!!」

「どうするのーー!!」

「だいじょうぶなのーーー!!」

雪山に子どもたちの声が響きます

さすがに、血の気が引きました

…まあ、でも、不可能な斜面ではないのです

他のチームはどんどん乗っているリフト、どんどん滑っている斜面です

でも、

さすがにビギナーズたちには厳しすぎます

乗る前に教えた通りにリフトを降りることもできず、

全員が転倒しながらなんとかリフトを降りたものの、

目の前は猛吹雪と(ビギナーズにとっては)急斜面

しばらく粘ってみましたが、子どもたちの気力はすっかり萎えてしまい、

「いけるよ!だいじょうぶだよ!!」と張り切って言ってくれた子もいたのですが、

私ひとりで6人の世話をしながらおりていくのは危険だと判断しました

私は長いスキー人生、生まれてはじめてリフト小屋の戸をトントン、と叩き、

頭を下げて、

「乗るリフトを間違えてしまって、滑って降りられないので下りのリフトに乗せてください」と

係員の方にお願いをしました

係員の方は山麓の方と連絡をとってくださり、

私たち全員をひとりひとり下りのリフトに乗せてくださいました

スノーボードで見守ってくれていたお父さん二人に無理を言って、

「下でサポートしてください!!」ってお願いしてしまいました

山麓でも係員の方にサポートしていただき、無事に全員が降りられて、

今度は間違いなく短いリフトに乗せることができました

先に斜面を下りて待機してくださったお父さんお二人にも感謝です

どんなに心強かったか…無理を言ってすみませんでした

 

本当は、下りのリフトに人は乗れません

どうかビギナーのみなさんは、リフトに乗る前に確認をしてください

これが人為的ミス、第1位でした…

 

乗り直したリフトでは、長いリフト待ちの行列の中、私はもう一度、

リフトの乗り方と、降り方を説明しました

子どもたちはうんうん、と聞いていて、

最初に私と、園児年中さんのWちゃんとで乗って、上で待機しました

リフトを降りるのは2回目となる子どもたち

今度は全員が、転ばずに降りられました

 

午後のレッスンが終わる頃には、吹雪ではなく、

ぱらぱらと降っているくらいの状態にはなりましたが、

巡回スタッフの夫からの報告で、ボーイズ、ガールズチームともに

悪天候と急斜面に苦戦している、との報告をうけました

あとで「コースの選択ミスをした」というコーチからの報告もありました

とにかく、悪天候に右往左往してしまったのです

 

たぶん、

晴れていたら私のチームもあのゲレンデを下りられたし、

晴れていたら他のチームが挑んだ急斜面もたいした難度ではなかったはずでした

 

これが自然の怖さ、

人間の気力を奪うのです

寒さと、冷たさで、楽しい気持ちもやられてしまいます

 

午後の集合時間を過ぎても、なかなか下りてこない苦戦していた子たちとコーチ

私はじっと、ゲレンデの下で待っていました

最後のひとりの姿が見えた時、泣きそうになりました

 

そんなわけで、全員無事に、無傷で、閉校式を済ませることができました

「受講証明書」を授与しています

わたし…まるで雪だるまのよう…

 

今回、初めて塾生以外の方々の参加がありました

「お友だちで行きたい方がいたら誘っていいですよ~」と呼びかけていたのです

小さなお子さんと、そり遊びなどを楽しんでくれた親子さんもいたし、

私の班にビギナーとして参加してくれた子もいました

 

コーチは全員、私の家族と、昔からの友人で、

ボランティアとして1日、働いてくれています

人件費を上乗せしない分、参加費はスキースクールとしては破格です

普通に、スキースクールに入れると、

実はものすごくお金がかかります

リフト券やレンタルについては、スキー場の管理者の方が、

細やかに、丁寧にサポートしてくださり、

団体として割引もしてくださっています

みんなの協力で、運営できているスキースクールなのです

 

私は、このどんぐり・しぜん・すくーるのスキースクールを通して、

参加してくださる方と、送迎やサポートなどでゲレンデ外で待ってくださる御家族の方にも、

たくさんのことを見て、感じて、考えてほしい、と思って始めました

ただ、スキーの技術を教えるだけではなく、

自然遊びの楽しさや厳しさ、家族ではなく団体でできること、団体で楽しむこと

特に、

今回のように、コンディションがよくない状態での自然遊びでは、

子どもたちは、命がけで立ち向かうこともあるのです

 

コーチたちは私が信頼する方々ばかりなので、

それぞれのチームで様々な経験ができたと思います

 

私が毎年担当するビギナーズには、毎年葛藤が伴います

スキーは、基本がきちんとできていないと危険なスポーツです

自分が暴走して怪我をするだけではなく、他人を巻き込む恐れもあるのです

わたし自身は、初めてスキーを履いた記憶などないくらい幼い頃から

スキーをしていたけれど、少なくとも初日からリフトに乗るなんてことはできなかったし、

本格的にスクールに所属した時は、

ゲレンデに並び、上から1人ずつ滑り、技術によって班分けをされ、

それから3日間そのチームでレッスンを受ける、というシビアなものでした

一緒に参加した友達とも別れ別れになるし、

一緒に過ごせるのはランチタイムと宿泊所くらいでしたが、

朝はできるだけ早くゲレンデに行き、レッスン前にできるだけたくさん滑ったし、

レッスン後はコーチが帰ってしまっても、他の班の友達と合流してギリギリまで滑り続けたし、

夕食のあとナイターに出かけてまでも滑ったものでした

それでも、ゲレンデでのマナーや、技術面で驕ることのないように、

という厳しい指導に導かれて育ちました

 

母スキーヤーになってからはわが子に技術的な指導はほとんどしませんが、

赤ん坊の頃はおぶって滑り、歩けるようになると板を履かせて、

ただひたすら、一緒に楽しく滑りました

もちろん、マナーや、ルールはしっかりと教えてきました

今は、私が本気で滑る後ろを、間をあけずについて滑るのみ

もう、本気で滑っても、追いつかれる勢いです

そろそろ追い越されることでしょう

 

あらためて、ビギナーズを教えていて生じる疑問を、家族で議論する日もあります

斜面に立つ、ということだけでも、色々な考えが浮かびます

私たちは、数え切れないほどの経験で、雪の斜面に立つことが自然にでき、

立っているだけで、どちらに傾いている斜面なのか体感でわかり、

雪質や斜度によって滑り方を変えることができます

もう、理屈ではなく、感覚の世界です

きっと、ただただ、経験することが大事なのだと思います

本来ならまだまだ基礎をしっかりと練習しないといけない状態でリフトに乗り、

ダイジェストのような1日を過ごし、

次は御家族でのスキーを楽しむことになるかと思います

どうか無理をせず、基本に忠実に、そして、周囲への配慮を忘れないよう、

事故のないように楽しんでくださいね

もちろん、年に一度のDSSだけをスキーの日として楽しみにしてくれている子もいます

また来年も楽しもうね!

 

DSSはいっぷう変わったスキースクールです

スキーを通じて、伝えたいことは、

どんな状況でも自分の体をコントロールすることができるように、という基本的なことと、

自然の素晴らしさと恐ろしさ、

そして、多くの人が応援してくれて、成り立っている行事であるということです

送迎・待機の保護者の方含め、

総勢50名の参加

ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました

ご迷惑をおかけしてしまった方々、本当に申し訳ありませんでした

 

また来年も開催できますように

どうかこりずにまた、ご協力をお願い申し上げます

ゼッケンとサロモ乾燥中…家に帰ってもまだ凍って、雪まみれでした

…ほっと一息…する間もなく新年度の準備へ

《2018年 2月19日投稿》

216.凧をつくってあげるん会!?

日曜日、

天気は、晴れ!

風、なし!(がーーん!!)

数日前の積雪で、会場の状態が危うく、インフルエンザの流行もあって実施が危ぶまれましたが…

無事に開催できました!

定員を少し超えた人数のみなさんで、凧作りができましたよ!

会場は、観音山ファミリーパーク

高崎子ども劇場さんのおかげでクラフト工房を使わせてもらえました

講師は「ぼくこくぼ」

遊びとおもちゃの天才おじさんです

(もう有名人だからお顔出しちゃいます)

こくぼちゃん(…と私は昔から呼んでいるのでそう書きます)

によれば、「午後から風が出るから大丈夫」とのこと

準備しながら、ぽかぽかの暖かい部屋から外を眺めていました

無風…日差しもあって、真冬なのにあったかそう…

でも、風よ~風~

 

今回こくぼちゃんが教えてくれるのは、「一文凧」という名の、初心者用凧です

30センチ四方の障子紙と、細い竹籤で作ります

こくぼちゃんが「ここは重要!」と説明してくれた竹籤の交差点、そして、反り、

いったいどうやって固定するのだろう…と不思議でしたが、

障子紙同士をボンドで貼り付ける、つまり、面で竹籤の反りをおさえるのでした

面でおさえる、って強いんだな…

大人があとで考えると、「なーるほどー」と妙に納得してしまう作りですが、

こくぼちゃんは独自の研究で、構造や理論を理解した上で、小さな子どもにもわかるように、

丁寧に、そして、愉快に、でも適確に、説明してくれます

どうやら伝統的な作り方のようだし、

昔は「一文凧」っていうくらいですから、駄菓子屋さんで「一文」という廉価で売っていたそうです

 

凧の本体が完成したら、いよいよ絵を描くのですが、

この時も、こくぼちゃんの子どもたちへの理解がかいま見える時間でした

練習用の半紙と、墨と筆が配られました

「何枚使ってもいいからどんな絵を描くか、練習して決めてごらん」

子どもたちは、

習字の筆で好きに絵を描いていい、なんていう時間をめいめい楽しんでいました

どんな絵にしよう…

あの子の絵もいいな…

名前の字にしようか…

みんなの迷う姿が楽しかったな

思い切りのいい子はさっさと本体に清書しています

私も思いきって、すぐに本体に描きました

 

墨で縁取った絵は、水彩絵の具で色づけしてもにじまず、くっきりと色づけできるそうです

縁取りが済んだら色づけに入ります

ここでも子どもたちの個性とか、グループの個性が出て、

お弁当タイムが控えていたせいもあってか、

さっさと色を付けてお弁当を持って外に飛び出していった子たちもいれば、

みんなが食べきって戻ってきてもまだ色塗りをしていた子たちもいました

…最後まで色塗りをしていた子たちの中に私の次女もいたので、

あまりのマイペースさに

「早くしないとお弁当タイムなくなっちゃうよ~」と声をかけたら、

「こくぼは絶対『早く』って言わないんだよ、長いつき合いだけど聞いたことない」と、

子ども劇場の代表のまこちゃん(これも私が小さい頃からこう読んでいるのでこう書きますが)

に言われ、

反省!

先に庭に出て、夫とお弁当タイムすることにしました

 

「早く」って言わない

 

素敵なことですね

 

あんなに差がついても、そういえば、しばらくそばで様子を見ていたこくぼちゃん、

お昼を食べに出ていったけど、一切、子どもを急かすようなことは言いませんでした

あとで、「今日は余裕があったから」とは言っていたけれど、

そもそも、子どもの生活に「余裕」をなくしてしまったのは誰なんだろう、と考えさせられました

 

次女の生活は…

習い事はひとつもないし、

まあ、時間が決まっていることといえば「学校へ行く時刻」くらいなもので、

「登校班」制度がなければ声もかけないのですが、

さすがに、近所のお友だちが待っている場所と時間を考えると、

「早くしないと」って言わなければならないことが、時々はあるのです

うーん…でも、それも…言わずに済む方法はないものか…

考えてみようっと…とお弁当を食べながら考えていました

 

さて、ゆるりと集合がかかり、こくぼちゃんが戻ってきたのでみんな部屋に戻りましたよ

いよいよ、糸をつけていきます

ここでも、伝統の技らしき秘訣を教わり、

風の状態によって凧の面を反らせる方法などを初めて知りました

そして、長持ちさせるために、

凧にくくりつける糸と、あげるための長い糸巻きとは、

別々に保管するのだよ、と教わりました

だから、しっかりと結わえられて、それでも簡単に取り外せるしばり方を教わりました

長い「しっぽ」もつけましたが、これも、長持ちさせるためには、

引きずったりしないよう、大きなクリップでとめておくといいよ、という知恵も教わりました

さあ、

いよいよ凧揚げに出ていきましょう

その前に「風を読むのだよ」と言うのです

指をぺろっと舐めて、冷たくなる方から風は来ているんだよ

背中に風を感じて、凧を離すとすーっとあがっていくよ

 

ほんとかな!?あがるんかな!?

子どもたちは半信半疑です

だって、さっきまでただの紙と棒だったのです

わいわい言いながら、ぺたぺた貼り付けて、絵を描いて、

やっとこさ完成したけど、…これが空を飛ぶの!?

 

飛ぶのです!

みてみて!たくさんの凧が元気にあがっています

 

風はこくぼちゃんの言っていたとおり、午後になって吹き出しました

夕方になればもっと強くなる、と言っていました

午後の早い時間だったので、もう一息だったけれど、それでも、

おそらく全員の凧が、一度は空高く飛びましたよ!

 

風と、地面の状態を危惧して、こくぼちゃんはもうひとつのおもちゃを用意してきてくれました

なんという名前なんでしょう…

プロペラのような…むかし、オシロイバナの花と種で作ったパラシュートのような…

そんなようなものを、薄いプラスチックの板と金具で作りました

それを、輪ゴムをつけた棒で飛ばすと、

やはり、空高く飛んで、風に乗ってしばらく飛び続けます

いつのまにか、

二手に分かれ、片方が飛ばして、片方がキャッチする、という遊びが始まりました

付添の親御さんたちも一生懸命追いかけてくれました

結末は、私と、Nちゃんのパラシュートが

大きな風にのって山の奥の方へ飛んでいってしまった、という…

全員が必死においかけていく後ろ姿は愉快でした

これ以上行けません、という高いフェンスの向こうに、消えてしまったそうです…

Nちゃんはこくぼちゃんにもう一つ作れるよう材料をもらって帰りました

 

外で遊ぶっていうことは、

みんなで同じ空を見上げるっていうこと

外で遊ぶっていうことは、

みんなで同じ風に吹かれるっていうこと

今回、凧あげをしたり、パラシュートを飛ばしたりして感じたのは、

「風が見える」っていうこと

しかも、子どもたちと同じ「風」を見ているということ

風にのって飛んでいくのを、一緒に目で追い、足で追いかけるということ

不規則に強くなったり、弱くなったりする「風」に、振りまわされて、

踏ん張ったり、前に出たり後ろに下がったり、瞬間的に反応しなくちゃならないってこと

なかなか上手にあげ続けることができなかった子も、

これは経験!何回も挑戦すれば、きっと、上手になるよ!

風が目に見える遊び、しかも、自分の手で作った凧を空に放つ

 

何にもないところから、自分で作り上げる喜びと、そのおもちゃが示してくれる広い世界

 

素敵な1日でした

 

家に帰ると、「あとで色を塗ってもいいよ」とこくぼちゃんに言われた「しっぽ」の色を、

次女がせっせと塗っていました

ちょっと絵の具が塗りたいな~というところによく私が使っている水彩色鉛筆と水筆を、

長女が出してきてやり、次女はひとりで色づけをしていました

 

会場で、「お母さん、ここに座れば」と次女が指した隣の椅子に座らず、

ちょっと離れて座った私でしたが

完成した凧を見たら、同じ背景の色を使っていて笑ってしまいました

仕事で自然遊びをするときには、わが子ももちろん連れて行くのですが、

わが子とは離れていることを意識してしまうのが普通で

時には「寂しいかな?」と思うこともありましたが、

会場に来てくださった保護者のみなさんはみんな、

自分の子以外の子のことも大切に見守ってくださっていて、

手や口の出し加減をよーくわかってくださっていて(笑)

私はほとんど、当日はなにも考えずにいられます

 

会場のあとかたづけや、掃除が終わるまで

ずっとおつきあいくださった保護者のかたもたくさん

 

みんなの思いやりと、子どもたちへの思いが、

暖かくて、嬉しくて、

やはりこくぼちゃんの予報通りにどんどん強くなっていく群馬の空っ風に吹かれて帰る時も、

体の中の方からぽっかぽかに暖かかったのでした

 

近いうち、放課後に凧揚げしよう!って呼びかけるかもしれません

 

こくぼちゃん、まこちゃん、ありがとうございました

またコラボ・イベントできたら、とっても嬉しいです

よろしくお願いします

《2018年 2月5日投稿》

212.小さな火を囲んで

木曜日の放課後どんぐりは、

たった90分間

わたしも、そのあとに中学生の授業が控えているので、

延長はできないし、忙しくなってしまうので、近場の公園にしています

それでも、前回この川のある公園で遊んだ時に、

あまりにも寒くて、手が冷たくて、

これは、小さくてもいいから火を焚こう、と決めていたのです

結果、

遊び足りないね

もっともっと、火をつけていたかったね

 

時間になっちゃった、消さなくちゃ

とさっさと片付けるのは、もったいないようでしたね

 

それでも、子どもたちに任せて、好きなようにさせてみました

 

枯れ草を放り込むと、わっと炎があがり、

取り囲んだ子どもたちの顔がわっと赤く照らされます

それでも、そのような火は長続きしなくて、ただ灰だけがつもっていき、

木にしっかりと燃え移らないことには、焚き火にはならないのです

あまりにも小さな焚き火なので、途中、さすがに灰をほじくらないと酸欠になってしまい、

火が消えてしまいます

何度か手出しをしたものの、あとは勝手に、

いつまでも枯れ草を放り込んではわっ!というのを楽しんでいた子どもたちでした

 

晩ご飯前でしたが、Nちゃんが持ってきてくれた焚き火の定番、

マシュマロとクラッカーで「スモア」!

贅沢なおやつを楽しませてもらいました

もちろん、前回の続きの、岬作りも真っ暗になるまで続きました

こちらは主に男子が飽きることなく…

ずいぶんと小さな男子も勇ましく混じっています

 

私はりんごジュースとやかんを持っていき、

火を消す前に「ホットりんごジュース」をふるまいましたよ

五徳もついちゃう小さなウッドストーブ

便利です

 

それでもこの間よりずっと暖かな、真冬とは思えない夕方でした

冬の放課後どんぐりは毎回ここで焚き火でもいいかな…と

ちょっと思っています

 

今月中に、来月の場所は子どもたちに決めてもらおうと思っています

 

こんなに真っ暗ですが、迎えに来たお母さんたちが、

「遠くから見ると結構明るいよ」と驚いていました

 

近くで見ていると、わからないものですね

そして、火の明るさよりも、LEDライトの明るさの方が勝ってしまうことも、

実感しました

片付けのために、私も腰からぶら下げていたLEDライトですが、

子どもたちも、めいめい持っていて、

ちょっと暗いな、と思うとすぐにライトをつけようとします

火の明かりを利用すれば見えなくもないのに、慣れていないのでしょうか

私はあえて、

火で照らして見てごらん

と言ってみました

月明かりや、遠くの建物の明かり、

煌々と照らさなくても、目はしっかりと、見たいものを探します

 

近くで見ているとわからないもの、もうひとつ、それは、

わが子のことですね

「うちの子ってこういう子」と決めつけてはいけない、と何度も書いてきました

井戸端会議で、旦那さんやお姑さんの愚痴を言い合うみたいに、

うちの子ってこうなのよ~ってぼやく程度ならいいのですが、

よりによって本人の前で、平気で言う人が増えています

どうしてそんなことを子どもの前で言うんだろう!?って

目眩がするような経験は何度もあります

他の誰でもない、かけがえのない「親」からの「暗示」がかかってしまうのに

「親」がしてくれちゃったことを、「他人」が払拭するのは至難の業

「僕ってこうだから…」と寂しい目をした子に、

「そんなこと、全然、ないけど」と言っても言っても、

「いや、僕ってこういうとこあるんだよね」と自分で決めつけている

そんなの、小さな子どもが自分からするはずはないのです

誰かが暗示をかけている

なんのために?その子のために?

私の経験では、そういうことを言う人は、子どものためではなく、

親自身の自己防衛のために言っていると考えられます

 

「うちの子ってこういう子」と、決めつけることで、

本当に見えなくてはいけないことを見逃すこともあります

「うちの子ってこういう子」と断言することで、

周囲への弁解や、修復を試みることもあります

 

「私はちゃんと育てているつもりだけど、うちの子、なんでかこういう一面があって…

よくわかんないけど、こういう子だから勘弁してくださいな」的な

「私の理想通り、礼儀正しく挨拶もしないし、もじもじしているんだけど、

これは私のせいじゃなくて、この子がこういう子なのでしょうがないんです」的な

または、最も多いのが、

「上の子はこの子と違ってああいう子ですが、この子は上の子とこういう点が違っていて、

全然、違うんですけど、この子はこういう子なので」的な

 

厳しいようですが、周囲や、きょうだいと比較したりして無意識の自己防衛で

いつまでも子どもに暗示をかけているような親御さんのもとで、

賢く、心豊かな子は育ちづらいです

だって、親のそのような範疇を出ることはできないのですから

 

そして、びっくりするほど、「うちの子ってこういう子」は当たっていないのが普通です

 

とある中学生Aさんの話を紹介します

親御さんは立派な方で、社会的地位も高いです

Aさんの成績は優秀で、ご近所の評判もよい子です

私にとっては知人でしかないのですが、その親と会うといつも、

「うちの子ってこうなので」というようなことを

なぜか私には話してきます

内容は、Aさんが気弱で、大人しくて、虫も殺せぬ優しすぎる子である、というような

私はAさんを直接はよく知らないので、なんとも言えないのですが、

正直、ここだけの話、Aさんがどういう子か、なんて、親からの説明には興味がありません

ただ、興味深い…と言っては不謹慎なのですが、

Aさんが中学校ではものすごく性格が悪く、わがままで、みんなを困らせている、という、

別の親や、中学生からの情報も私の耳に入っていることでした

成績はトップクラスですし、何も問題を感じていないだろう親は、

全く、中学校生活の中での「うちの子」の状態など、知るよしもありません

まだ、いじめのリーダーであるとかいう証拠もありませんし、

問題行動を起こしたことも聞いていません

ただのワガママくらいなら、周囲に嫌われるくらいなら、

いつか自分で痛い目にあったりして気づいて、

自分自身で直していく…解消しようと努力する日が来るかもしれませんが…

 

Aさんが小学生の頃、

別の子どもとちょっとケンカのようになったのですが、

たまたま、一部始終を見ていた私(無関係なのですが)が見ていた光景と、

Aさんが親に伝えた(訴えた)内容とがかけ離れていたという事件がありました

ケンカのようにはなったけれど、きっかけは、ちょっとぶつかってしまっただけで、

ぶつかった子はすぐにゴメン!と謝って、続けて遊んでいたのですが、

Aさんはだいぶ不機嫌になり、途中で帰ってしまったのでした

後日、ぶつかった子の親から、その後の話を聞きました

Aさんは、「滑り台から突き落とされた」と親に泣いて訴えたそうです

一部始終を見ていた私には、それが全くの偽りであることはわかります

Aさんの親は、それを聞いて、ぶつかった子の親に連絡をしてきたそうです

ぶつかった子も、けっこうやんちゃな子なので、親は、あり得るかも…と謝罪したようでしたが…

 

私がその場にいたことを、ぶつかった子の親が後で知り、なんとなく聞いてきたのには、

その親子の間で何らかの違和感があったからだと思われます

その親は、「滑り台から突き落としていない」わが子の証言を、

少しだけ信じたかったのかもしれません

 

ところが、Aさんの親は、Aさんが根も葉もない嘘をついていることを、

見抜けなかったどころか、数年経った今でも、

Aさんが虫も殺さぬ気弱な子だと信じているのです

 

こんなエピソードを聞くと、

「えっ…うちの子も嘘をついているのかも…」と怖くなってしまいますか

いいえ、子どもは嘘をつくものですから、そのこと自体を怖がることはありません

怖がるべきことは、わが子が、親に本当の姿を見せられない、という事態です

Aさんが抱えているものはなんなのだろう…

時々耳に入るAさんについてのよくない情報と、

それを全く知らないAさんの親のことを考えます

 

知らないのではなく、知りたくないのだろうか

と思うこともあるのです

成績がいいとか、周囲への態度が模範的であるとか、

そういうわかりやすい、評価されやすい部分でアピールできる子は、

本来の姿を親にも見落とされるのでしょうか

サインは、出しているはずです

でも、親が自分をはなから誤解していたら…?

わざわざ、低評価される自分をアピールするでしょうか

 

いいところも、わるいところも、全部いっしょ

全部あなたで、全部大好き

親子って、それだけでいいんじゃないかな

言葉じゃなく、もう、命の根っこから、親子って、それだけで

 

近くにいるとささやかな明かりでも

遠くからはみんなを囲む光の玉だったなんて素敵

 

小さな焚き火を囲んで私たちは

幸せな真冬の夕方を過ごしました

 

オレンジに照らされた子どもたちのまるくてかわいいほっぺたを見ていると、

どの子もみんな幸せに愛されている、と思えました

親や、それに代わる存在が、こんなにかわいい子どもたちを

大切に思って、育ててくれたなら

小さい頃のささやかな思い出が、彼らのこれからの人生を、

強く、支えてくれたなら

《2018年 1月19日投稿》

211.STAND BY ME♪

ゴルフ場をやめて、だだっぴろい野原になった緑地は

市街地にほど近く、我が家からは少し遠いし、多くの塾生宅からも遠く、

集まれる人数は少ないのですが、それでも、こんなに広大な野原で遊べるのは貴重!

昨日は北風も吹いていなくて、冬至を過ぎちょっとだけ日も長くなってきて、

少人数ですが集まった子どもたちとちょっと奥まで遠征してみました

 

登りやすい木を見つけたよ、と声をかけると、一目散に走っていく子どもたち

ウォーキングしているご近所の方々と、

何十分も走り続けている近くの陸上の名門高校のお兄さんたちを木の上から眺めます

人工的なせせらぎをのぞき込むと、氷が張っていて、

どうしても氷の所までたどり着きたい子どもたち

運動靴をどろんこにしながら、溝に飛び降りて、

アメリカセンダン(くっつきむし、と彼らは呼ぶ)に襲われながら歩きます

いかにもぬかるんでいそうな地面に向かって飛ぶのは、少し勇気がいりますが、

上から眺めていると、

勇気を出して、みんな、なんとか飛び越えていました

へいっちゃらで飛び越える子に地面の固さを確認したり、

ぬかるんで滑らないか何度も尋ねて、全員が飛び越えることに成功していました

氷のところにたどりつくと、手でたたいてみたり、上にのっかってみたり…

上にいる私と、園児さんを連れたお母さんに「おみやげ」って渡してくれます

(これは「あひる形」ですって。確かに。)おお、冷たい…

 

そのうち、近くを走る高校生のお兄さんへの応援合戦が始まり、子どもたちはどんどん奥へ…

そして、また、せせらぎに戻ってきて、橋の下に隠れたり、飛び越えたりと

真っ暗になるまで遊び続けました

さすがに真っ暗になりすぎると奥の野原は街灯の明かりも届かず、何にも見えないので、

少し明かりの届く橋の下に戻り、最後は長縄跳びをして遊んで解散となりました

 

せせらぎの、橋の下を列になって歩いている子どもたちを見ている時、

私はふと、昔見た映画『STAND BY ME』を思い出し、

頭の中ではあの曲が流れていました

あの映画は、実はホラー作家スティーブン・キングの原作だと後日知りましたし、

内容と合っていないラブソングが主題歌としても大ヒットし、

なんだか不思議な矛盾を感じつつも、当時はただただ、故リバー・フェニックスがかっこよくて、

何度も見た映画でした

 

12歳の少年たちが、

目的はまあ、死体探しなんですけれど、それでも、子どもだけで旅をしながら、

森の中や、線路を歩きつづけ、夜も一緒に過ごすうちに、

誰にも話せなかった家族の悩みや、将来の話を打ち明け合ったり、

お互いの才能を認め合ったり、許し合ったり…

かけがえのない日々を過ごす話でした

たった一回の経験が、ひと夏の冒険が、

大人になるまで彼らに影響したという、結末だったと思います

 

当時は、自分自身も子どもでしたし、

大人になって子どもの頃の思い出がどう輝くのか、

どういう位置を占めるのかなんて考えたこともありませんでした

 

でも、間違いなく、私の中にもある、子ども時代にしかできなかった経験が、

今を支えています

 

黙って見ていると、

なにやってんだろ?

もう、いい加減にしたらどう?

あーあ、そんな風にしたら後が大変だわ…

大人的に、母的に、突っ込みどころ満載の子どもたちの自由な遊びですが、

大人が関わらなければ関わらないほど、

子どもたちはどんどん自分たちで深く、豊かな遊びを展開していきます

 

どんなに馬鹿げたことでも、

どんなに意味のないことでも、

子どもにとって全て大切な経験と思い出になります

 

もし、私と次女とふたりでこの野原に遊びに来たとしても、

次女はあんな風に川を飛び越えないだろうし、橋の下に潜り込んだりしないでしょう

他の子も同じです

ひとりで遊んでいたら絶対に行ってみようと思わない場所、やってみようと思わないことを、

みんなでだとついついしてしまうんですね

 

放課後どんぐりをはじめるまでは、誰とも口をきかず、

私としか話さなかったある塾生は、

はじめて参加した日を境に別人のように朗らかで、明るく、愉快な子に変身しました

遊んでいる様子を見ると、他の子にもとっても優しくて、思いやりがあります

授業の前後も、みんなと笑顔で話したり、遊んだりしています

授業だけでは気づかなかったその子の素晴らしい一面が見えて、

本当に幸せです

 

…親御さんにも見せてあげたいな…

 

どうかどうか、どろんこの服や、アメリカセンダンだらけの上着を発見しても、

叱らないでくださいね

 

大きくなって、何かに負けそうになったとき、

ひとりで悩んで、親にも打ち明けられないほど苦しい時、

思い出して元気になれるのは、

いま、過ごしているこの時間なのかもしれない、と

許してあげてください

 

ずっとそばにいて、守り続けることはできないから、

親の手を離れた時に、それでも、強く、逞しく生き抜けるように、

できるだけ、子どものうちに、子どもらしい経験を豊富に、

させてあげてください

もしかしたら、生涯思い出せる、語り合える、仲間を得るかもしれません

 

それらが、大人になっていく彼らへの最高のプレゼントだと信じて

《2018年 1月16日投稿》

210.放課後どんぐり再開

冬休みに放課後はないので、

クリスマスを最後にお休みしていた放課後どんぐりを昨日再開しました

北風ぴーぷー

もしかしたらだ~れも来ないかも~と覚悟して次女と出かけてみると…

いつも一番乗りのKくんの自転車がもう駐めてある!

いるいる!やったね!

次女が車を飛び出していきました

それからすぐに、Sちゃん登場

少しだけ芝滑りを楽しんでいたようでしたが、

私が川原に様子を見に行くと、3人とも後ろからついてきて…

赤城おろし吹きすさぶ利根川の川原で、真冬の夕方に…川遊びが始まってしまいました

 

秋の豪雨のあと、しばらく下りられなかった川原は、表情を変えてまた平和に戻っていました

とはいえ、いつも夏に泳ぎに行く上流の川とは性質が違い、

私にはこの下流の川幅や、穏やかそうに悠々と流れているように見えて実は

ものすごい力を孕んだ深みがあるあたりを眺めていると、

背筋がこおるほどの恐怖心さえわき起こります

それは、

秋の豪雨の後、いつも砂鉄を集めたり、水切りをして遊ぶ川原が

まるごとのみこまれた恐ろしい濁流を子どもたちと、間近で、呆然と眺めた時に、

みんなで痛感した自然の持つ強く、恐ろしい一面を忘れられないからです

 

すっかり退行した川原の淵まで下りていくと、

まっすぐ、上流に上の方が白くなった赤城山が見えました

水を見るだけでも寒くてたまらないのに、子どもたちはやはり、水辺に近付いていきます

 

私はほどよい距離で存在感を消していました

 

誰かが作りかけた「岬」が、川に突き出ていて、

どうやらその「岬」を延長させる工事が始まるようでした

石や流木を次々に運び込んでいます

水の中に陸地を作るという作業がいかに大変なことかは、

夏の川原でも経験している彼らです

それでも、挑む

今は、濡れたくない季節

だから、濡れずに流れの中に立ちたい、陸地を延長して

 

大きな流木がすぐ近くに転がっていました

これをなんとか「岬」まで運ぼう、

夏には気にならないこと、手が濡れること、汚れること、

真冬にはさすがに気になるようで、しばらくは素手で半分濡れた流木を抱えることを、

全員が躊躇している様子でした

しかも、重い

それでも転がしたり、蹴飛ばしたりしながら、岬まで運び、陸地の拡張工事は着々と進むのでした

その頃、Kちゃんと、もうひとりのKちゃんとKくんの姉弟が加わり、

拡張工事は真っ暗になるまで続きました

 

私は、50m以上は離れて、存在感を消して、様子を見ていました

 

冬でも川は楽しいみたいだ…と冷静に観察していました

いつもみたいに一緒に走らないから、体は温かくならないのですが、

そうは気になりませんでした

 

真っ暗になったら、公園に上がって段ボール遊びでもするのだろうか…

たまたま石を探しに私の近くまで来た次女に「もう、上に行く?」と尋ねると、

「まだまだ!」と即答

どうなるのだろう、なんの照明もないこの川原…もちろん、ひとっこひとりいません

対岸に、ゴルフ練習場や民家の灯りが見えました

真っ暗になっても、あの程度の灯りでは助けにならないのだろうな…

勝手に決めつけていました

空に星が見え始め、私はしばらく色々な星を探していました

周囲は真っ暗に

でも、子どもたちの周囲は、

決して真っ暗ではありませんでした

頼りにならないかと思われた対岸からのわずかな灯りは、

こちらの岸辺を結構明るく照らしていました

明るい場所からここへ来たら、たぶん、何にも見えないのでしょう

でも、私たちはずっとここにいて、段々暗くなる中、過ごしているので、

真っ暗には感じないし、わずかな光でも煌々と明るく感じるのでした

ランタンも不要でした

 

拡張工事はそれでもやはり、夕闇で細部が見えづらくなり、

さすがに水に触れてしまうと凍てつく寒さ、

「この岬、ずっと残っているかな…流されちゃうかな…」という不安を残しながら、

「上で遊ぼう」と意見は一致

最後の20分は公園の土手で段ボール遊びをして解散となりました

 

実は年末年始で珍しく体調を崩していた私

しなければならないことは山ほどあるものの、外に出る作業はほとんどできなかったので、

まるきりインドアで過ごして、この日が来るのが少し怖かったのです

 

それでも、冷たい風にあたり、土や水を触り、やっぱり私は生き返りました

ただ子どもたちのそばにいて、何をするわけでもないのだけれど、

好き勝手に自由にやっている子どもたちの様子を眺めていると、

私はこの時間が好きなんだ、と心から思えました

 

なんにもない、

なんにも言われない、

なんにも決めない、

なんの価値があるの?と思われるこんな時間ですが、

私にも、子どもたちにも、きっと、大きな価値がのこります

少なくとも、私は、子どもが自由に遊んでいる姿を眺めることが、

大好きで、たまらなく、自分の財産だと感じるから

 

来週の木曜日も、同じ場所で、拡張工事の続きをするそうです

 

私は工事には加わらず、川原をぶらぶらしていますが、

次回は小さな焚き火をして見ていようかな、って思いました

子どもたちの小さな手が濡れてかじかむのを、

少しでも温める火があったら

拡張工事は時間いっぱいまで続くかもしれないから

 

大丈夫

公園の管理人さんとは話してあるのです

川原は公園の敷地ではない、焚き火をしていても注意はできない、とね(笑)

《2018年 1月12日投稿》

206.放課後に、江戸時代の河岸跡地で

「ねえ、ねえ、先生、ちょっと来てくださいよ」

暗くなってからなので写真はないのですが、

みんなで公園を引き上げようとしたその時、

5年生のK君が私を案内したところは、

なんとなく不自然にでっぱった展望台のような場所でした

「なんか、遺跡みたいだよね」

「昔から高台だったんじゃないですかねえ」

大人びたK君の口調にちょっと笑ってしまいそうになりながら、

ふたりでブラタモリ気分でしばらくその高台から烏川を眺めていました

「うん、きっと、何かの跡地だね」

「そうですよね」

 

手前には「一本杉」という掲示があり、暗闇に確かに1本の杉の木が見えました

掲示を読んでみると、

江戸時代、許されぬ身分差(旗本と、門番の娘)の男女がここまで逃げてきて、

増水した川を渡れず命を落とし、

村人が、胴体をきつくしばった男女の遺体を発見(しかも娘は身ごもっていた…)

哀れに思って供養するために植えた杉の木、ということでした

(いま残っているのは当時の杉の木ではないのですが)

 

家に帰ってから調べてみると、

この緑地はそもそも江戸時代の河岸の跡地だということがわかり、

なるほど、K君が「ちょっと普通の川原ではない」と気づいたのも、必然だったわけです

河岸(かし)というのは、川の港のことですから、

この緑地を抱える町が中山道の宿場町として栄えていたことも納得できます

江戸から運ばれてきた様々な物資は、この川原にあった河岸で交換されていたんですね

 

昨日の〈放課後どんぐり〉は「倉賀野緑地公園」でした

 

みんなより一足先に到着した私と次女は、

とりあえず、見渡しきれないほど東西に長いこの緑地を、

隅から隅まで歩いてみることにしました

緑地公園、とは言っても、遊具はまんなかあたりに「ブランコ」がひとつ、ぽつん、とあるだけ

周遊する散歩道が一周2㎞ほど、ということですから、

端から端まで歩くと1㎞ほどでしょうか

真ん中に駐車場やトイレがあります

最西端には、共栄橋があり、橋からおりられる道と小さな駐車場があります

 

歩いたり、走ったりしながらぐるっと一周すると、

みんなが来る頃には体は芯からあたたまりました

いっぱい着こんでいるので、少し歩くだけでほかほかです(笑)

ウォーキングをしている方や、犬の散歩をしている人たちがたくさんいました

新参なので、丁寧に挨拶しながら、一周してみました

 

暗くなりかけていましたが、対岸からはかなり大きめの野鳥の声がしていました

次は双眼鏡を持ってこよう、と決意しました

だって、見えそうで見えないんだもの…

どうやらハクチョウが来ることもあるらしい…これは要チェックです

対岸は阿久津町で、ゴルフ場です

ただ、フェンスが張り巡らされていて、川へは一切下りられなくなっています

若い頃…

実は何回か来たことがあります

わいわい、みんなでバーベキューをしに来たこともあるし、

進学塾に勤務していたころ、深夜に帰宅して、眠れなくて、

早朝、そのままバイクでここまで来て、(250cc乗ってました・笑)

しばらく川の流れを眺めていたことも

その当時は多忙すぎて、休日もなく、大好きな川へ遊びに行くこともできなかったし、

心身共にぼろぼろでしたので、自宅からできるだけ近い「川原」を求めて走ってきたのでした

当時は、確か、川の水が触れるほど近くまで下りられた記憶が…

 

おや、駐車場から誰かが私たちを見つけて走ってきます

少しずつ仲間が集まってきました

 

さて!こーんなに何にもないただの原っぱで、みんな何をして遊ぶのでしょうか

楽しみです

 

見つけましたね、登れそうな木

早速登りはじめました

わーん、きついよぅ…わたしも登りたいよぅ…

小さい子に大きい子が上から優しく指図しています

「こっちにこう手を伸ばしてごらん、それでぐいっと!」などとね

私はできるだけ離れて眺めていました

常連のウォーカーの皆さんは、珍しい光景に驚かれていました

そもそも、子どもが誰もいないんですから、この公園…

 

立ち止まって子どもたちに何か声をかける方もいたので、

少し心配になって近付いて聞いてみると、

「すごいね」「いいね」って言われた、と子どもたち

「自分たちから挨拶しちゃおう」なんて言いながら、通る人通る人、木の上から「こんにちは!!」

みなさんびっくりしていましたが、自然と笑顔で返事をしてくださり、

この日は誰にも注意されることはありませんでした(笑)よかった!

ランタンかけや、水筒かけもできて、愛着がでてきた様子の木のお家ですが、

大きな女子たちは別荘を探しに遠征し始めました

 

「最初の枝」が高すぎて、自力で登るには難しい木がありました

「ロープが欲しい」「ロープがあれば登れるのに!」と言っていましたが、今回はなかったので、

私が踏み台になってなんとか3人の高学年女子が登りました

あー、もう、写真は限界です

とっても大きな木で、

一生懸命登った彼女たちは、まるで、この大木に抱っこされているように見えました

 

このあともどんどん仲間は集まり、

「花いちもんめ」をして体を温めたり、鬼ごっこをして汗をかいたりして過ごしました

この公園で遊び慣れている保育園児Kくんは暗闇で崖をよじ登り、びっくりさせてくれました

真似っこしてよじ登ったYちゃんもSちゃんも、それからKちゃん自身も、

下りられなくなって、高い木の上で泣いている子猫みたいでした(笑)

 

「花いちもんめ」には送迎のお母さんたちも混ぜて、みんなで楽しみました

2年生のSちゃんが

「学校のみんなが知らなかったから教えたら、ちょっと流行っちゃった」と嬉しそう

クラスみんなで遊ぼう、っていう日に、「花いちもんめ」をすることになったんですって

いいねえ、昭和の遊び!流行させちゃおう!

 

インフルエンザの流行が始まり、次女の学校でも既に3クラスが学級閉鎖になっています

学級閉鎖だと、外出禁止なので、

どんぐり学舎にも、放課後どんぐりにも、来られなくなってしまうね…

でも、

インフルエンザはそんなに恐ろしい病気ではありません

もちろん、運悪く脳症などの合併症を患ったり、こじらせたりする可能性はゼロではありませんが、

それは単なる風邪でも、胃腸炎でも、なんなら擦り傷でも可能性としては同じです

体の弱い赤ちゃんや高齢者の方々には万全の注意が必要なのでしょうけれど、

健康な小学生にとってはそんなに恐れる病気ではないのです

それなら、交通事故などの不慮の事故の方が、死亡率や、重症化する割合はずっと高いのです

 

インフルエンザは予防接種や治療法も含め、10年以上前から猛勉強し、

いろいろな講演会や本でいろいろな医師の見解、専門家の見解を知り、

なぜみんなが恐れるのか、

なぜみんなをこんなにも怖がらせるのか、

そのメカニズムもよーーーくわかったのですが、その話はまたの機会に

 

インフルエンザだけでなく、ガン細胞も嫌うという低体温

帰ってすぐに、お風呂に入らなければならないほど私も汗ばむ冬の外遊び

走って、笑って、大声出して、心臓もばくばく、筋肉も生き生き、健康健康!

それだけでも、インフルエンザ対策になりますよ

罹るのを怖がるのではなく、

感染してもへいっちゃらな体を作ることを意識してみるといいですね

 

倉賀野緑地、民家の前の広場を避けて、工場の前の広場で遊んでいたので、

暗くなっても工場の照明に助けられ、

騒いでも誰にも迷惑をかけないことがわかりました

 

常連の方々もみんな優しい

 

ありがとうございました

《2017年 12月5日投稿》

205.どんぐり子ども小屋、大繁盛!

先週の日曜日は、

どんぐりっこたちの晴れ舞台でした

私たちの住む高崎市街地を見下ろす小高い丘の上にある県立公園、

「観音山ファミリーパーク」で

千葉のどんぐり先生、金森先生をお迎えして、大人たちが勉強する、というので、

それなら、一緒についてくる子どもたちと一緒に遊べるように、なんかしようよ!

って相談して、

「どんぐり子ども小屋」を開くことにしたのです

 

金森先生のワークショップには、

午前の部、午後の部合わせて100人を超える大人たちが集まり、

みなさん一生懸命勉強していました

 

子どもの思考力のこと、

学校の勉強のこと、宿題のこと、

大人が知らない間に、子どもの能力が削がれているかもしれないこと、

実際に子どもと同じ体験をしてみること、

そして、絵で解く問題のこと、

どんぐり倶楽部のこと…

群馬で、堂々と「どんぐり」の話を大勢の方の前で初めてしてくれた金森先生

本当にありがとうございました

 

そして、ワークショップに参加してくださったみなさま、

ありがとうございました

 

どんぐり学舎は、このワークショップのサポーターです

もし、ワークショップに参加してみて、

「今後我が家の子育てにこの考えを生かしたい」と思い、

ご家庭で進めていく時の手法がもっと具体的に知りたい、とか、

進めていくうちにぶち当たる壁に関してとか、

なにか知りたいことがあったら、お気軽に問い合わせてくださいね

 

わたし自身、このワークショップの前日まで、

埼玉や、東京で、糸山先生の講演会に出席していました

最後に、地元で金森先生の話を聞き、話をし、

私なりにまた、どんぐりについての思いや、手法がどんどん浮かんできているのですが、

その話はまた別の機会に…

 

今回は、

ワークショップが開催されている裏庭で、

がんばった子どもたち、楽しんだ子どもたちの様子を紹介させてください

 

まずは、受付で、このリストバンドを渡してもらいました

実行委員のお母さんの手作りリストバンドで、

中学生の塾生が作ったかわいいどんぐりはんこが押してあります

これが「子ども小屋」で遊べる子どもの目印になりました

それから、

チケットもあります

表紙(わたしが描きました・笑)

「どんぐりしゃてき」の小屋の番人が「一人3回でおねがいします。」と言っています

「どんぐりスーライム」の番人は、スライムを作れば作るほどいいことがある、というルールを作り、

大人を驚かせました(笑)

それはそれは豪華な景品でしたよ

小屋の名前は「スーライム」です「スライム」ではありません(笑)

最も多くの番人を要したグループは「ボーリング&消しゴムハンコ」小屋でしたね

総勢10名を超える番人の数でした

 

さて、これら3店舗が「どんぐり子ども小屋」

もちろん、全て無料で楽しめます!

 

まずは小屋の配置です

特別に許可をいただいて、裏庭のスペースにタープをたててよいことになりました

タープは大人が持ち寄りましたが、配置は子ども同士で相談しました

子ども小屋受付や、子ども小屋の全てを総監督するのは、中学3年生の私の長女です

毎日、毎日、「26日が楽しみだな~」とわくわくしながら、

小学生が真剣に準備しているのを見守ってくれました

各自、家で準備してきてくれた看板などを配置して、開店準備は着々と進みます

最後まで「どうなることやら」と大人の見守り隊を困惑させた「しゃてき」小屋も、

吹き矢と割り箸鉄砲の両立で準備は進んだようでした

消しゴムハンコも、得意な実行委員のお母さんに教わって、たくさん、たくさん、

それはそれはわくわくするほどたくさん彫りましたね

「ちゅういがき」も書いて、準備完了かな?

さあ、いよいよ大人のワークショップ、お勉強の時間が始まりました

子ども小屋、開店の時間です!

行列が絶えません~!

忙しくて大変だよ~!と嬉しい悲鳴も

景品も手作り

アイディア満載でため息が出ました

華麗なるフォームでボーリングの手本を見せる実行委員のお父さん(笑)

スライム小屋も終始こんな感じ…おや?ひとり、大人が…

見覚えのある方も多いのでは?

長野のどんぐり先生、内山先生が御家族で遊びに来てくれましたよ

小屋の番人にスライム作りを教わっています

説明するのも楽しそうな子どもたち

すっかり板についています

事前準備に参加できなかった塾生さんも、

当日会場に現れたら私に無理矢理番人に連れ込まれる!という…恐怖!(笑)

でも、嫌な顔ひとつせず、しっかりと務めてくれました

ありがとう、ありがとう、100言っても足りません

 

実行委員のお母さんのサポートで参加してくれたお父さんたちもみんな、

無理矢理!

子ども小屋の番人として参加してくれる塾生を連れてきてくれた親御さんも、

無理矢理!

たくさん、たーくさんの方に見守ってもらいました

 

通りがかった知り合いの方や、

この様子を知った親族など、みんなに不思議がられたのは、

「この子どもたちと、親御さんは、いったいどこから?」

えーっと、えーっと、それは、どんぐり学舎から

実行委員のみなさんはどんぐり学舎で知り合った保護者の有志のみなさん

どんぐり子ども小屋の番人をしている子どもたちは、学舎のこどもたちと通信生

みんな、私の大切な友人であり、仲間たち

すごいでしょ、すごいでしょ、ってみんなに自慢してしまいました

金森先生にも、内山先生にも、自慢してしまいました

 

幸せな1日のしめくくりは、

大急ぎで片付けを終えて、なーんにもなくなった子ども小屋の跡地に広げられた、

「おやつバイキング」

なんと全て手作りです

私が、子どもたちへの感謝の気持ちを込めて、おやつを持っていくとちょっと言葉にしていたのを、

聞き逃さなかった実行委員のお母さんたち数名も、持ってきてくれたのです!

 

午前、午後、それぞれ2時間半もの間、「お腹すいた~」とぼやきながらも

しっかりと仕事をした子どもたち

そして、見守ってくれた大人の方々、

みんなでわいわい最後のおやつタイムでおつかれさま!

 

今回は、金森先生のワークショップの裏庭で、

にぎやかに開催された「どんぐり子ども小屋」のご報告でした

 

今回のワークショップを共催していただき、

会場についての細かな要望を観音山ファミリーパークの事務局と

たくさんやりとりしてくださったマナボーノさんには心から感謝しています

裏庭を使わせていただけたのも、マナボーノさんのおかげです

 

みんなの思いが形になった、どんぐり子ども小屋

…実は、

これは、「本番のための練習」であるということを…子どもたちはまだ知りません

私にはもっと大きな野望が…ふっふっふ…

子どもたちがすごいぞ!ってことがよくわかった今回

またいつか、みんなが活躍できる場を、作るからね!

みんな、ありがとう!

 

《2017年 11月30日投稿》

204.芝すべりの季節です

日に日に冬に近付く気配をあちこちから感じるこのごろ、

群馬では遠くの山に雪が積もり始めたのを見ることができるようになってきました

 

子どもたちは、

今年のスキーはいつなの?

氷の張った湖にはいついくの?と

真冬が来るのを楽しみにしています

 

私も冬が大好き!

 

だって、温かい飲み物がこんなに美味しくて、

温かい服を何枚も着こんでぬくぬくになって最後にコートを着て、

温かい部屋に入ると全部脱いでうわ~!!ってなって、

お風呂がじわーーっと幸せで…

寒いからこそ、この幸福感!

そろそろ温泉もいいですねえ…

去年は登山のあとみんなで足湯に浸かりましたね

 

楽しみがいっぱいの、冬のDSS!

そして、日常では、身近な場所で、何して遊ぼ?の《放課後どんぐり》

先週は、「芝すべり」を満喫しました

 

雨がしばらく降っていなくて、少し枯れてきた草の斜面があったら、

冬こそ芝すべりのハイシーズン!

よく滑るのなんの!

サーフィンスタイルでもしゅんしゅん滑る

真っ暗で星も出てきたけどしゅんしゅん滑る

段ボールを連結して何人いっぺんに滑れるかな?なんて試してる

 

段ボールは厚めがいいみたい

小さいのが好きな子もいれば、

大きいのに寝っ転がって滑るのが好きな子もいて、

みんな飽きることなくいつまでも…登っては滑り、滑っては登り…を繰り返していました

遠くで見ている大人たち…

 

※注※

体を動かして遊んでいる子どもたちは、それほど寒がっていません

大人は無理せず、車の中で待つとか、お買い物に出かけるとか、

体を冷やさないようにしていてくださいね

あと、小さい妹ちゃん、弟君の場合もそうです

たくさん着せるか、待機場所を考えるか、工夫してくださいね

 

あれ?

突然、何をしているんでしょうか?勉強かな…?まさかね…

今月末の、ワークショップと同時開催の「どんぐり子ども小屋」の相談のようです

みんな、びっくりするほど綿密に相談し、試行錯誤を繰り返し、

自分たちだけでなんとかやり遂げようと工夫しています

わたしに相談してくることはあっても、

自分たちで考えたい意欲がすごいので、

とにかく自分たちで考えてやってみてごらん、と簡単なアドバイスにとどめ、そっと導いています

 

買い出しをしたら、領収書をもらうんだよ、と教えたら、

みんな、「りょうしゅうしょう、もらってきたよー!」と次の週には持ち寄りました

「噛みそうになっちゃったよ、りょうしゅうしょ、りょうしゅうしょー!」って

 

今日は、放課後どんぐりで集まる公園で、みんなで看板を作ります

大人たちも、たくさんのお客さんと、千葉のどんぐり先生・金森先生を迎える準備を頑張っています

 

楽しみな日曜日

楽しみな一週間

(私は木曜日と土曜日に糸山先生に会える!)

 

今日も暖かくして公園に集合だよ!

 

All photos by Abe-san

《2017年 11月20日投稿》