カテゴリー「小学生のこと」の24件の記事

229.ときどき、どんぐり学舎へ

日々、新教室関連の木工事に勤しむ泉です

手は小さな傷と落としきれない塗料まみれ

先日、PTAの集まりがあり、周囲のお母様みなさんの手の美しさにほれぼれ

我ながら、女性らしさのかけらもない日々に笑ってしまうほどです…

 

午前中はデスクワーク、日々、教材作成と通信添削のため、書斎にいるようにしています

午後は庭に木工事へ

鶏を放牧させながら、ひとり黙々と作業しています

鶏のひな鳥は、私のそばでじゃれ合ったり、ケンカしたり、草や虫をついばんだり、

そして、気づくと、私の近くで3羽揃って昼寝

まるで、赤ん坊を育てながら仕事をしていた頃のよう

ずっと構っていてあげられず、仕事や家事に追われているのですが、

ずっと私が見える範囲にいて、好きなように過ごし、安心して眠っていたあの頃

 

今日は雨が降りそうな空模様ですが…焦らず、たまには休む日も必要でしょうか

 

さて、

「ときどき・どんぐり学舎へ」

 

時々寄せられるご要望、

「毎週は通えないけど、続けて通いたい」

「1ヶ月に1回でいいから通いたい」

などという声を、どうにかして実現させよう、と

マネージャー(夫)との相談の上、

単発で授業に参加できる制度を作ります

 

月単位で通っている生徒さんとのバランスも考え、

1回(50分)につき、2500円で参加していただけます

50分間で、塾生さんは1問~3問ほどどんぐり問題に挑戦しています

何問添削できるかは、生徒さんが何問どんな風に挑戦できるか、によりますが、

大切なのは問題数よりも、どんぐり教室で一緒に問題を解く経験と、

実際に私が一緒に見る、という状態かと思います

 

ご希望の曜日に空席があれば、2週間に1日でも、1ヶ月に1日でも、2ヶ月に1日でも、

お好きな時に来ていただけます

授業曜日と時間割はホームページを御覧になってみてください

 

ご希望の方は、ぜひ、どんぐり学舎へお問い合わせください

 

izumi@donguri-gakusya.jp

donguri-gakusya@nifty.com

 

ときどき・どんぐり学舎へ

のお知らせでした

《2018年 5月23日投稿》

186.レオンくんのひみつノート

どんぐり学舎は今週から3週間お休みになります

(D→K Roomはお休みじゃありません)

 

せっかくの夏休み、夕方から用事があったら、思い切り遊べないじゃないですか!

わたしも、できれば授業のかわりに、外でみんなと遊びたいな

そのためのフェイスブックグループも作ってもらったので、

まだエントリーしてない方はどうぞエントリーしてくださいね

(昨日も、川遊びに行ってきましたよー)

 

そして、休みの間に挑戦してほしいのが「おうちどんぐり」

どんぐり学舎の生徒さんの場合、

どんぐり学舎に来ている時だけがどんぐりタイム

というケースがほとんどです

でも、せっかくの夏休み、親子で、体験してもらいたい!

…というわけで、

・自分のどんぐり問題とお宝

・おうちの方用のどんぐり問題

を、持ち帰っていただいたのです

 

ルールはどんぐりっこさんが詳しく知っていますが、

一応、ルールも同封しておきました

ぜひぜひ、楽しんで挑戦してみてくださいね

そして、 「いつものように」 きっと、おうちどんぐりでも一生懸命「考える」様子を

そっと観察してみてください

決して言葉をかけないように

ヒントも絶対に

私と同じように、ただただ、笑顔で、ゆったりと、見守ってあげてください

 

間違えたっていい

今日はあきらめてもいい

お宝にまた放り込んでも、いいんです

取り組むことが嫌にならないこと

挑戦することを怖がらないこと

全てに通じるそういう力を、伸ばしてあげましょう

 

さて、

休みに入る前の最後の授業の時に、「レオンくんのひみつノート」をみんなで作りました

糸山先生が作ってくれた、どんぐりっこ限定の貴重なノートです

それぞれが自分で手作りします

 

糸山先生がこのノートに込めた思い、

みんなに伝わったかな!

 

私も小学生の頃、自分で本を作るのが大好きでした

大きな紙に切れ目を入れて、折りたたむと本になる方法があり、

その方法でたくさんの小さな本を自分で作っては、

物語やマンガを書いていました

いったん書いたものを解体すると、絵や字は、ばらばらの方向を向いていて、

不思議な気持ちになって、何度も折りなおしてみたりもしました

まさに

展開図の不思議を体感していたんですね

 

子どもはそんなくだらない、些細なことで、後々につながる大きな疑問符を

大切に保管することになります

全ての興味は疑問符から

すぐに答えを示さずに、子どものまわりみちや、まよいみちを、

大切にしてあげてくださいね

 

夏休み、

みんながたくさん遊んで、たくさんおうちどんぐりを楽しめますように

《2017年 8月7日投稿》

177.絵しりとりで気づいたこと

「導入」と私が1人で密かに呼んでいる授業最初の10分間

それは、

学校から帰ってきて、ばたばたとどんぐり学舎に向かってきて、

おやつとお茶でリセットしてたっぷり親御さんに話を聞いてもらってから、の

子ばっかりじゃないので、

なんだか目つきの鋭い子もいれば、

年下の子にキツイ言葉をぶつけている子もいる

放心状態の子もいる

これから暑くなってくるから余計だね…

そんなところからのどんぐり問題スタート

…でもその前に…

「せんせい、今日ってなにから?」

「本よむの?」

「描き初め大会?」※年始の記事参照(笑)これが一番人気か…

「なにするの?」

子どもたちも知っている「導入」の時間

まずは準備運動だね!

笑ったり、感じたり、びっくりしたりして、

頭と心をほぐそう

…ってなわけで、先週の導入はこんな感じでスタート

 

「今日は”しりとり”をします」

しりとり…?そんなの簡単!知ってる!やったことある!

やったことない人なんていないんじゃない?わいわい!がやがや!

「いいえ~ただのしりとりじゃございません」

えーーーっっっっ

「あ、ちなみに、しりとりの難しいバージョン、知ってる?うちではよくやるの」

なになに?

で、いくつか挙げてみる

大人も難しい、しりとりアレンジ

 

・ダブルしりとり(1人で2連続のしりとりをしてから次の人へ)

・リズムしりとり(手拍子に合わせてリズミカルにしりとりをしていく)

・くくりしりとり(食べ物、生き物、

      スーパーに売っているもの、などとくくりのある言葉内でのしりとり)

・しりとり歌合戦(歌詞でしりとり。歌の途中から途中まででも可)

などなど…

そして、本日行いますのは~

「絵しりとり!」

なにそれ!?あー!いつもやってる!やったー!!えーっ苦手…

どよどよ、ざわざわ…

「無言で、絵だけで言葉を伝えていくの。

何の絵を書いたか説明したり、何の絵?って聞いたりできません。

次の人にわかるように絵でしりとりを伝えていくよ」

どよどよ、ざわざわ…

 

火曜日から金曜日まで、

チーム対抗連続何個絵しりとりできるか選手権

とかなんとかテンションをあげて、スタート

 

いやー…個性が出ました

そして、チームごとの性質が出ましたねえ…

10分間、と時間が限られている中で、

いかに次の人に言葉を絵で伝えるか、というリレーですから、

簡単にささっと描かなくてはならないのもそうですが、

誰でも知っているものを描いた方が有利

そしてもちろん、

誰でも知っているそういうものを描く力も重要です

上手じゃなくていい、伝わる絵ならいい、

目的は絵を上手に仕上げることではなく、次の人に言いたいことを伝えること

 

ではここで、優勝チームの作品を公表いたします!

記録は「13個」でした!

他のチームとは、桁違いで…

驚きました

平均年齢は、一番低い方のチームだと思います

6年生が多いクラスは、難航しました

なぜでしょうねえ…

みんなの名誉のため、掲載は優勝チームだけにとどめておきます(笑)

左下の隅っこに、最後にみんなで「こたえあわせ」をした時のメモがあります

ちょっと難しいところもありますよね

一見、なんのことかな?っていうような絵も

でもちゃんと伝わっているからすごいですね

私もびっくりしました

 

関連性があるかどうかわかりませんが、

このクラスは超がつくほど素直な子が多く、

絵本を読んでいても涙ぐんだり、

後日、図書室で同じ本を借りて何度も読んだよ、

なんて話してくれる子もいるクラスです

どんぐり問題への集中力もずば抜けていて、

ひとりひとりが自分と向き合っている印象の強い雰囲気です

それぞれの進捗にはそれぞれの一進一退がありますが、

それでも時間いっぱいまで一生懸命考えることが習慣になっています

 

学校じゃないので、クラス編成をしているわけではなく、ただの偶然なのですが、

でも、クラス全体のムードというか、たったひとりの言動でみんながそわそわしてしまう時や、

「いつもの」パターンで全員で集中力を欠いてしまうという日があったり、

狭い部屋で一緒に学んでいるので、影響し合っているのは否めません

そういう意味では、このクラスは、

自分本位の子や、勝手な言動、大きな声で自分の事を話したがる子などがいないクラスです

 

今回の絵しりとりでは、

私の中ではクラスごとのそういった雰囲気を改めて確認できるいい機会になりました

(…それぞれ、対策を練らなくては…という反省にもつながります)

そして、

自分だけが知っている難しいものを描いてしまう子や、

制限時間があるのに3分も4分もかけて丁寧に描いてしまう子、

ただただ、このゲームに慣れていないだけなんですけど、

そんな個性もかいま見えた1週間でした

 

もっとやりたい!と

当然のようにそんな声が上がるのですが、

「これは本当は時間制限なんかしないで、じっくり楽しんでするものです」

と話しました

「ぜひ、おうちの人とやってみて。お友だちと雨の日にでもいいけど。」

「おうちの人を誘う時は、お父さんとかおじいちゃんを誘うとおもしろいよ」と

この話を家族にしていたら、夫が「なんで?」と聞いてきたので説明しました

小さい頃から、一緒にお絵かきをしたり、子どもに「描いて」とせがまれるのは

「お母さん」が多くて、

子どもたちって意外とお父さんの絵をみたことないからだよ、と

 

もちろん、お父さんやおじいちゃんの方が絵心がある家庭もあるし、

小さい頃のお絵かき担当が男性だった家庭もあるとは思います

でも実際、今週聞いてみると、「お父さんの絵、見たことない!」という子が多いのです

 

大きな白い紙が一枚あれば、1時間でも2時間でも楽しめる「絵しりとり」

外遊びができない日にいかがですか?

身近なものを描く練習にもなるし(←こんなこと子どもに言わないでいいです(笑))

「伝えよう」として描くことの大切さを大人も実感できる遊びです

「オレは(アタシは)絵は苦手だから」とかなんとか言って拒否しないでくださいね

絵がうまいか下手かじゃないんですってば

だまされたと思って、家族でやってみてください

晩ご飯のあと、

休日の午前中、

もちろんテレビも消して、スマホも遠くに置いて、

伝えることに集中してみてください

お子さんが「伝えよう」と描く姿を観察してみてください

 

さて、今週は「結果発表!」からの「導入」

きっと、「今度こそ!!」とリベンジを望む声があがることでしょう

連続で同じ「導入」をしないことにしているので、次の「絵しりとり」はいつになるか、未定です

お楽しみに

 

《2017年 5月22日投稿》

170.宿題チェック係は人権侵害・いじめの元

新学期が始まりました

私の場合、

食育上「冷たい牛乳」を常飲させないのと、

(お粗末な)宿題をさせないのと、

この2点でわが子の担任の先生には連絡しておかなければならないので

始業式翌日に手紙を書いて持たせます

その他、「児童調査票」など、学校に毎年提出する書類にも

要望欄があるので、何度も、何度でも書いています

長女(現在中3)の時からずっとそうしていますが、

担任の先生や学校とトラブルになったことは一度もありません

心をこめて伝えているのと、

学校の授業を素直に受けてほしい、という気持ちを込めているのと、

できる限りの保護者の活動に参加しているからかもしれません

PTA行事

清掃ボランティア

役員活動

などなど

今朝も「扇風機清掃のボランティア募集」に名前を書いて持たせました

 

さて、みなさんのご家庭ではどんなアプローチをしているのでしょうか

お子さんから、また、保護者の方から直接、少しずつ状況の報告が入ってきています

 

現時点で大いに気になっているのは「宿題チェック係」の常設化です

みなさんのお子さんのクラスには「宿題チェック係」はありますか?

お子さんは係や委員会決めの真っ最中ですから、

話題には上がっているのではないでしょうか

 

最初に「宿題チェック係」なる存在を知った時には、

先生の怠慢もここまで来たか

と、言葉は悪いけれどその言葉しか当てはまる言葉が思い浮かばないほど

憤りを感じました

 

漢字練習・計算ドリル・音読のお粗末三点セットの宿題を闇雲に毎日課すだけでなく、

そのチェックを子どもにさせる、ということです

手法は様々ですが、多くはチェック係が提出されているかどうかを名簿にチェックして、

忘れた子の名前を係か先生が黒板に書いて全員に示す、というのが多いようです

先生はその後、休み時間などに内容をチェックして、

マルをつけたり、スタンプを押したりしますが、

試しに(宿題マシーンが)とんちんかんな解答を書いたり、間違った漢字を練習したりしても

ハナマルをつけてくる先生はこれまで何人もいました

いじわるな実験で申し訳ないけれど、

いったい、そういう先生は子どもたちの放課後をどのように考えているのか、

ご自分で教えたことの確認、児童の習熟度の確認、次の授業へつなげるために

全く内容を気にする必要がないのか?

呆れるしかありませんでした

 

私が最初に勤務した進学塾では、マニュアルで統一された大量の宿題が出されていました

そもそも「進学塾」ですから、家庭の学習時間も管理してどうにかして成績を上げる、という

目的のもと、かなり厳しい授業と宿題で実績を上げていた塾でした

それでも授業後は、デスクに向かう講師の頭よりも高く積み上げられた宿題ノートを

1冊1冊チェックするのが日課でした

日付が変わるまでノートのチェックと生徒の状態を話し合うのは当たり前でした

宿題ノートを開くと、

どんな字で書いているか、どの問題で躓いているか、細かく見て、コメントを書きました

どうしたの?なにかあった?

すごいね!

他に、「どんな些細な質問でも宿題ノートに何でも書いていいよ」と私は言っていたので、

日常の些細な疑問が書いてあったり、

「先生、カレシいるんですか?」なんて書いてあったりすることもありました

イラストを描いたり、カラフルに書いたり、宿題ノートチェックは大変な仕事でしたが

家庭での生徒達を見ることができる大切なものでした

 

新人の頃、丁寧に書かれた単語練習に大きなマルをつけていたら先輩講師に、

ちょんちょん、とペンで1箇所を指摘されました

よくみると、スペルが間違っていました

同じく新人の頃、小学生の漢字練習ノートに大きなマルをつけていたら上司に、

「よく調べて」と注意され、「突き出てはいけない」箇所を「突き出ている」漢字の箇所を

指摘されました

以来、大きなマルはつけずに、漢字も単語もひとつずつ慎重にチェックするようにしました

今思うと、宿題の善し悪しはともかく、進学塾の講師のプロ意識を感じます

生徒達のどんな些細な変化も見逃さず、全員で共有するチームワークもありました

 

それが…宿題チェック係とは…

いったい、そんな係を作る先生は宿題を何だと思っているのでしょうか

今後は、「宿題チェック係」を設定する先生かどうかで資質が確認できそうです

 

その他にも、小学校に関して(中学校でも多々ありますけれど)、

「ここが変だよ」と思えるところはたくさんあり、

それを大人の話題にすると「え、なんで?」と驚かれることが多いです

特に、今、直接小学生と関わりがない祖父母世代の方、お子さんが就学前の親御さんなど、

「え、なんで?」と驚かれます

 

もちろん学校によって違いますが、

多くの小学生が「当たり前」だと思って特に不満にも思っていないことも含め、

わたしが経験した「ここが変だよ」と思うこと数点、挙げてみると…

 

・宿題チェック係

・宿題提出・忘れ物の五人組制度(忘れた人がいる班全員にペナルティ)

・無言給食(給食の時間に話してはいけない)

・無言清掃(清掃の時間に話してはいけない)

・自分のクラス以外の教室に出入りしてはいけない(これは中学も普通らしい)

・放課後、校庭に遊びに入ってはいけない

・給食の三角食べ(ぜひみなさんも、今日のランチ定食でお試しを。

            全て同時に食べ終わらないとダメです。

            あ、もちろん合間に牛乳も飲まなきゃだめです。)

・忘れ物を他のクラスの子に借りに行ってはいけない

・体育館、校庭、特別教室への移動は教室前の廊下から隊列を組んでから

・職員室へ入ってはいけない(入り口で先生を呼んでもらう)

・低学年での図画は「目」「鼻」「口」の決まった画法で順番通り揃って描く

 だから、貼り出された絵はみな同じ

……

※上記の中で実際にわが子のクラスで行われていた事に関しては、

担任の先生に直談判して廃止してもらったことも数点あります

しかし、多くの保護者が気づいてない(子どもが話さない・不満にすら思わない)

おかしいと思っていても、井戸端会議で愚痴っているだけで決して学校には訴えない

そんな現状です

 

ある塾生が言いました

「先生、宿題をやらないって許可をもらってもさ、他の子になんて言えばいいんだろ」

ん?宿題をやらないってこと、どうして他の子にばれるの?

「だって、チェック係が黒板に書くから」

そうか、チェック係が書くんだね

でも、書かれても先生はわかっているんだから、気にしなければいいんじゃない?

自分と先生はわかってるんだもーん、って気にしなければさ

「でも、なんでお前いつもやってこないんだ、とか言うヤツがいて…」

そうか、そういう子がいるんだね

宿題チェック係ってそもそもなんなんだろうね

 

宿題忘れとして黒板に名前を書かれると、

それを目にしたクラスメイトの中には、「またあの子やってきてない」と気づいて、

それをネタにわざわざ何か言ってくる、というケースも少なくありません

 

宿題忘れの子どもの名前を黒板に書くメリットは?

 

先生が、どうしても自分の課した宿題を全員にやらせたいのなら、

提出していない子を調べて、個人的に呼んで話せばいいではないですか

なぜ宿題をやらないの?

なぜ提出しないの?と

そして、そこまでチェックさせるなら絶対に、ひとりひとりのノートを隅々まで丁寧に見て、

漢字を間違って練習していないか、

計算ドリルで何度もやり直して迷った形跡はないか、

しっかりと把握して指導に生かしていただきたい

 

そんなことをする時間はありません!!

と言うのなら、

丁寧にチェックできるだけの分量の宿題を出せばいいではないですか

 

宿題チェック係の設置は間違いなく、

宿題を出した先生の怠慢であり、

いじめの原因にもなります

間違いなく、子どもの人権を侵害しています

そして、係の子たちについても

他者のミスを見つけて指摘する、そんな仕事を子どもにさせる意義は?

 

大人でも、心が荒みます

 

子どもたちも「それが当たり前」と思っていて、親にすら話さないかもしれません

そして多くの先生達も「これが当たり前」と思っていて、

それがおかしなことだということも、子どもたちや、家庭を追い詰めているということにも、

気づいていないのかもしれません

《2017年 4月12日投稿》

166.たんぽぽとどんぐりが出会ったら…

不思議なご縁がつながって、

おとなり玉村町に開校したオルタナティブスクール、

たんぽぽ小学園に行ってきました

 

オルタナティブスクールとは…

検索してみると、たくさん、たーーくさん出てきます

数年前まで出てこなかった量です

世界ではとっくに、日本では近年、あちこちで実現する人が出てきています

 

たんぽぽ小学園のフライヤーには

「市民主体の自主学校」

「一般の小学校の代わりに通う環境」

とあります

そう、いわゆる認可された学校ではなく、

聞き慣れた言葉で言えばフリースクールのようなイメージです

でも

「普通の学校」に「行けなくなった」子が駆け込むフリースクールとは異なり、

積極的にオルタナティブ教育を望む親子が入学するという特徴があります

 

学園を見学させていただく前に、

開校したご本人、ツッキー夫妻のご自宅に寄せていただきました

ドイツ人のカールさん

日本人のアキちゃん

若く、美しいご夫妻がたんぽぽ小学園を作りました

(ああっ…写真を撮らせてただけばよかった!!やはり取材にはカメラマンが必要…)

 

初対面なのに、ご自宅に上がらせてもらって

初めから話題は尽きず、時間はまだまだ足りないくらいでした

 

私は、教育の仕事に携わって24年…

ツッキー夫妻は2016年4月に学園を開園していますから、

まだ始まったばかりなのですが、

おふたりの熱意と、学園を開きたかった動機、そして

これからの展望、希望、夢

強く、強く、伝わってきました

 

私は、現在糸山先生が無料配信してくださっている、

糸山先生と小出先生の共著である

かつての出版物(現在アマゾンで12000円以上の値段に…)

『最初に選びたい学習方法 上・下』

をプリントアウトして束ねて、持っていきました

 

たんぽぽ小学園が、手仕事や、農作業、自然遊びや絵本など、

大切なことを軸に子どもたちと過ごしていることは少しだけしっていましたが、

「小学校」として子どもたちの「本物の学力」を育てるために

どんな方法を選んでいるのか、知らなかったからです

 

だから、

「こんな素敵な方法があるんですよ」って

紹介したかったのです

 

ただ学力(本物かどうかは宝石鑑定のように鑑定が必要)をつけるだけの方法なら

巷にたくさん転がっているのです

それは、書店の学参コーナーを見れば体感できるでしょう

塾の先生が教える数学

東大生がやっていた勉強法

子どもを東大に入れた母の体験記

これだけやっておけば大丈夫

●●メソッド

●●式学習法

どれを選んだらわが子が伸びるのか…悩んでしまう方も多いのでは

 

私は、仕事柄、少しでも興味があればどんな著者の本でも手にとって読んでみます

どんな「メソッド」なのか、自分が体験してみないとわからないからです

問題集なら解いてみます

昨日も、CD付きの英語のテキスト(来年度のDictation教材を検討中)を買ってきて

自分でやってみました(…が、大人向け過ぎて不合格。発展段階でなら使えるか…と)

仕事の一環ではありますが、そこら辺の人よりかなり多くの「体験」をしているはずです

 

糸山先生の言葉は、時に難しくて、あまり頭のよくない私にはすぐには理解できないことも多いし、

横文字の●●法という色々な、確立されたどんぐり学習法もなかなか記憶できないのですが(苦笑)

でも、

体感している

そして

わたし自身、子どもの頃から自分で

ずっとやってきたんだな、とわかっているから

こうして、どんぐり指導者になれたのだと思うのです

そんな中、初めて見た時からしっくり来ている言葉

そしてみんなに伝えている言葉

 

点数をとらせるだけの学習方法ならいくらでもある

でも

心豊かに育てることと両立させることができる学習法は

どんぐり以外にない

 

という言葉

 

これって最も重要なことだと思いませんか

競争させて、お尻を叩いて、成績だけ上がればいい、

「うちはそこまでしてない」という親も塾も、

じゃあ、子どもの心を守っていますか、

子どもが本当は何を望んでいるか知っていますか、

って聞けば、

何も言えないんじゃないか、という気がします

 

尽きない話の中で、創園者のひとり、アキちゃんは、

「高校を出て、大学を出て、その間ドイツで暮らしていて、友人達と話している時に、

あ、わたし、自分の頭で考えられないんだ、って気づいたんです」

と言っていました

「これはまずい」と

そのことを「まずい」と思わず、

大きな歯車のひとかけとして生きる道を貫く人も多いのですが

アキちゃんは気づいてしまった

だから

一生懸命考えた

そして将来、こんな素敵な学園を開くことを決意するに至ったわけです

わが子のために

そして

あらゆる子どもたちのために

 

私はいつ気づいたか

早かった…早すぎて異端児すぎた…

記憶にあるのは高校の入学式でした

中学までの優等生が、高校入学式で…

この話はまた別の機会に

 

こんな風に、

とある野原で、たんぽぽとどんぐりは出会ってしまいました

 

これからすぐに、大きな動きがある!とかない!とか…

それはわかりません

でも、動き出したたんぽぽを、先にころがってるどんぐりは、

応援したいと思っています

 

余談ですがカールさんは翻訳家です

初めてお会いするまでのメールのやりとりの日本語が

あまりに流暢なのですっかり、アキちゃんが書いているのだとばかり

世の中には素敵な人たちがいるのだな~と

おふたりを見ていて感じました

 

たんぽぽ小学園に興味のある方はぜひコンタクトを

 

たんぽぽとどんぐりの物語も、

これから進展していくようなら続編を書きたいと思います

そして

次回は、

なぜ公教育を信じられない状況になってしまっているのか

なぜオルタナティブ教育を望む人が増えているのか

私なりに検証したことを書こうと思います

今日は前向きに

たんぽぽとどんぐりの出会いについて書きました

 

《2017年 3月16日投稿》

163.【ゲーム紹介】ストーリーキューブ

どんぐり学舎では、

どんぐり問題を始める前に「言葉の練習」をしています

子どもたちには「言葉の練習」なんてことは言いません

少し前に作文講座を何回かやってみて、

子どもたちが案外自在に言葉を操れないことに少し

危機感を覚えました

 

ちゃんとした作文なんか書かなくていい、

ふざけたっていいのに、まずは言葉が出てこない

空想の話でもいいのに、なんでもいいのに、

ただただ、苦悶の表情でまっしろな原稿用紙を睨んでる…

ありゃりゃ、これはそもそも「言葉」って楽しいっていう経験を

もっとしていかないとね

と思い、「言葉の練習」を意識しているのです

 

バリエーションは何種類もあります

子どもたちが一番好きなのはなんといっても絵本の読み聞かせ

私も大好きな絵本

子育て中、何度助けられたかわからない絵本

そして、

厳選した絵本には美しい絵と、美しい言葉が

子どもたちへの愛情いっぱいに詰まっています

わたしが絵本袋を持っていると

「あ!!今日は絵本だ!!なんの本?何冊?いっぱい読んで!!」

そして読み始めようとするとそれぞれが好きな場所を陣取るのですが、

「ここがいい!」とわたしの膝に座ろうとする子も(笑)

 

小学生でも絵本を喜ぶの?

と晩ご飯のときに夫が聞いてきました

あったりまえだよ~!と娘たち

 

絵本を袋から出した瞬間「あ、これ知ってる!」と言っていた子も、

そんな幼稚なのもう卒業したぜ、とクールに決めている高学年男子でも、

わたしが読み出すとちゃんと聞いてくれます

 

そして、案外発見があるのが「素読」

論語、百人一首、詩、短歌…

できるだけ「意味の分からない」ものを選びます

ふりがなはふってあげます

わたしが先に読んで、ついて読むのですが、

子どもたちは同じ日本語ながら古くて、よく知らない言葉を、

それでも一生懸命目で追って、耳で聞いて、声に出して読んでいきます

なにしろ私が古典好きなので、

いつかはみんなで平家物語や奥の細道なんかをすらすらと読みたいな、と

百人一首は今、20番まで読んだところです

 

声に出して読んでみると、美しくてかっこいい日本語のご先祖様が

本当に素晴らしいことがわかりますよ

もちろん、暗唱させたり、意味を解説したりはしません

読んでみるだけです

でもそれだけで放っておくと、子どもたちは言葉遊びを始めたりします

いつのまにか覚えている子も

 

そんなこんなで、

今回の「言葉の練習」に選んだのは

我が家に結構前からあるゲーム「ストーリーキューブ」

てのひらにのるくらいのかなりコンパクトなケースです

中には9つの立方体(キューブ)が

それぞれの6面にはいろいろなイラストが刻まれています

いったい何の絵なんだろう?というのもありますが、

それも自由に設定できるので心配ありません

ルールは簡単

このキューブをサイコロみたいにいくつかいっぺんに振って、

出たイラストを好きなように並べてお話を作るのです

今回は、「昔々、あるところに…」から始めるように設定しました

小さな子は2つから、大きな子たちはまずは3つからスタート

順番にひとりひとり作ってみました

自分の番の時にはなかなか思いつかないのに、他の人の番の時になると

「あ、わかった!」という子が多くて面白かったですよ

一生懸命考えますが、

結構へんてこりんな話になるのでこれまた面白い

みんなが作ったお話を紹介したかったけど、

キューブの写真をこれしか撮っていなくて紹介できません…

それから、笑いすぎて写真をとることを忘れていたのでした…

 

メンバー全員が授業後の庭遊びや自然遊びなどで親しくなっているクラスは

言葉もどんどん出てきて、お話も違う人の番の時に奪い合うほど溢れてきます

「次はおれ、9個全部でやるぜ!」という子に刺激され、

結局全員が9個のキューブをつかって壮大なお話を作ったり

そろそろおしまいにしようかな、と思ってからしばらく放っておくと、

全員で一緒にひとつの話を作ってみたり

 

まだまだメンバー同士がそう親しくはないクラスや、

新しく入ったばかりの子からは、ほとばしるような言葉はないのですが、

誰かが作ったお話に笑ったり、

一生懸命考えたりする表情を見逃さないようにしていました

 

やはり言葉は、

誰かに何かを伝えるためにあるもので

思っていることや考えたことを声に出して言う、ということは

子どもにとってごく自然なことながら、でもそれを

大人がどううけとめるかということはもしかしたら小さな子にとっても

実は神経をつかうものなのかもしれません

特に、

親ではなくわたしのような存在の前では

学校ではどうなのでしょう

先生は小さな声も受け止めてくれて、

何も言えなくても待ってくれて、

ささやかな笑顔も、寂しそうな表情も、見逃さないようにしてくれているのかな

 

長女が小学校1年生の時、

「声が小さくて発言が聞こえません」と担任の先生に何度も注意されました

本人もでしょうけれど、親にまで何度も

いろいろあった1年間でした

声が出ないのではなく、出せないのだということに、気づいてもらえませんでした

2年生の担任の先生は、

「これを持つとみんなの前でも話せるようになる魔法のスティック」を教壇に置いていました

発表する児童が前に出ると「必要か?」と尋ねてくれて、必要だと貸してくれました

長女も、そのスティックを持つと不思議とみんなの前で話せるのだ、と嬉しそうでした

 

子どもの言葉は

オウムのようにただ発音の仕方を教えて反復させるものではありません

ましてや字を習いたての子に原稿用紙に書かせて添削するようなものでも

 

嬉しくて伝えたくて、

悲しくて伝えたくて、

聞いてほしくて、頷いてほしくて、

わたしたちに向けて投げかけられる愛おしいものです

 

学校の担任の先生にはたくさんのお子さんを細やかに見るための

経験値やテクニックが必要ですが、(それでも絶対諦めずに追究していただきたい!)

家庭でならわが子を相手に、そう難解なことではありません

自分の言葉に自信がなければ、

よい絵本を選んで読んであげましょう

子どもが安心して言葉を発することができるよう、

あたたかな環境を整えましょう

何か話し始めたら、家事や仕事をしていても、少しだけ手をとめて、

しっかりと顔を見て微笑んで言葉を待ちましょう

 

ストーリーキューブ

どんぐり学舎のゲーム仕入れ先のひとつ

いつものMOMOに売ってます

《2017年 2月16日投稿》
 

160.恐怖の習い事依存

最近、

テレビやゲームなどのメディア依存よりも、

習い事依存の方がやっかいだと感じています

それはたぶん、

テレビやゲームなどは親御さんもどこかで

「この状況、まずいな…」と気づいていたりして

やめる場合には子どもの意志を背けたり、コントロールしたり、

という環境設定さえすれば済むけれど、

習い事の場合は

親御さんの意志や希望が多分に影響しているからだと思われます

 

そして、

「売らんかな」「流行らせんかな」というメディア機器やソフトのCM戦略はかわせても、

「今がチャンス」「今から始めないと」「みんなやってる」「●●に役立つ」

「早く始めた方がモノになる」「のんびりしてるから早めにやらせないとついていけないかも」

「健康になる」「運動神経がよくなる」「計算くらいできないと」などなど、

子ども自身がどうこうっていうより、親の不安を煽るような、親の安心感をつかむような、

そんな戦略にはついころっと揺らいでしまい、そして、安易に始めてしまい、やめられなくなる…

というパターンが多く

習い事の先での人間関係(親も子も)や、進級制度、クラス制度などあって、

休みたい時に休んでいるとついていけなくなったり、一緒に始めた子と差が開いてしまう…

どんどん抜け出せなくなります

どんぐり倶楽部では「習い事は1つだけ。自分の小遣いを払ってでも行きたいのだけ」と

明記していますが、たったひとつの習い事でさえも

週に3日も5日も費やしているご家庭が少なくありません

 

だからわたしはもうひとつ、付け加えたいのです

 

習い事は1つだけ。自分の小遣いを払ってでも行きたいものだけ。

そして、小学校3年生まではおすすめしません。と

 

いま、昭和を舞台にした小説を読んでいます

昭和では当たり前でした

3年生までは塾も習い事も対象外でした

(わたしが最初に就職した進学塾も、当初3年生までのクラスはありませんでした)

スポーツ少年団も4年生から

サッカーも野球も、クラブに入るのは4年生からが当たり前でした

それに加えて、さらに、今の子よりずっと自由が多かった当時の子どもたち

低学年から6時間授業なんてなかったし、

土曜日は半ドンだったので友達と自由に遊ぶ時間も場所も今よりずっと多かったのです

宿題を出さない先生も多かったし、学校を挙げて宿題を統一!みたいな動きも、

もちろん全国学力調査に向けてどうのこうの、なんていうこともありませんでした

幼少期から習い事をしている子もいたけれど、なんとなく、特殊な例でした

とにかく、

子どもが多すぎてうるさいくらいの時代に育ったわたしや

そんな時代に子育てをしたわたしの親たちには、

必死に子どもをかき集めようとする少子化の現代のビジネスとは無縁でした

 

少子化で、子ども相手の商売は大変だ!

だから、みんなで幼い頃からそれらに貢献しましょう!

 

と、

いつからかみんなそのキャンペーンに賛同して協力しているようです

 

せっかく子どもが少なくなったのに、

誰でも自由に平等に学ぶ場所や手段を選べるような自由さとはどんどんかけ離れ、

いつまでたっても「受験戦争」みたいなムードは終わりません

高校全入時代を経て大学全入時代になって久しく、

分数の計算も、ヨーロッパの意味もわからないような大学生が量産され、

点数だけとって高学歴のレールにのりながらも、集団で暴行事件を起こしたり、

周囲に思いやりももてない人間も次から次へ出没しています

 

3年生まで習い事もさせなかったら、

お友だちもできないんじゃないの?

みんなやってるんだからしょうがないじゃない…

家でぼーっとしていたらついていけなくなるんじゃないの?

 

そんなに、小さい頃から子どもの生活全てをプロデュースしたいなら、

責任をもってどうかいつまでもし続けてください

どんなに反抗されてもへこたれず、

どんなに非難されても責任を持って最後まで

 

友達

体力

知力

運動神経(って表現は正しくないけど)

チームワーク

リーダーシップ

お金を払って、お教室で身につけるものではありません

それらの礎がないのにお教室に放り込んでも、

たぶん、よい結果は出ないので、時間と授業料の無駄です

 

友達

体力

知力

運動神経

チームワーク

リーダーシップ

本当のそういう力は、子どもを自由にさせ、自由に遊ばせないと育ちません

 

だって、そんな環境がないもの

先に諦めているのは大概、大人の方です

子どもは諦めていません

最初から諦めて、「お教室に入れないとサッカーをする相手もいない」と習い事を始めるから、

「なにかさせないと、体力がありあまってしまう」と習い事で埋めるから、

子どもは探さなくなるのです

誰とでも遊べる子に育たない

なにかないと遊べない

誰かに指示されないと動けない

そんな風に育つのです

 

とはいえ、放課後の1時間、サッカー教室に通うのが生きがいのようなわが子…

などとおっしゃる方も多いです

ならば、今後のため、よーく観察してください

 

お子さんの目は輝いているか

その習い事以外のことにも熱中して楽しんでいるか

外で自由に遊ぼうっていう誘いに、何をしている途中でも喜んで出てくるか

言葉は優しいか

家事に興味を持つか

人に興味を持つか

よく話をするか

会話になるか

 

9歳の壁はここにもあるのです

《2017年 2月7日投稿》

123.小学生と、どんぐりっしゅ!

6年生になると、どんぐり学舎でもちょっとだけ英語の準備学習をします

英語の勉強って、誰しも経験があるけど、一番難しいのはなにかって、

英単語を覚えることではなく、

英語の語句順を身につけることです

 

どんぐり倶楽部の糸山先生は、その部分について、

日本人が、日本にいながら英語を習得するための手法を著書やホームページなどで

紹介しています

それが、「語句順訳」、通称DONGLISHです

 

わたし自身、英語は苦手でした

文法を、納得いくまで学び取れなかったし、語句順もさっぱりわかりませんでした

ただただワークの問題を暗記したりしてしのぎ、全く実力のない状態で大人になりました

それから、入試問題を解いたり、文法を勉強しなおしたりするうち、

なんとなく「つかめて」きたのですが、その時に便利だったのが「フレーズリーディング」でした

わたしが教わった英語の先生の誰も教えてくれなかった、「前からどんどん訳せ」という方法でした

フレーズごとにスラッシュがあり、短いかたまりの英語を訳しながら読み進めると、

長文も解釈できてしまう、というものです

しばらくはこの方法がベストと感じました

 

その後、前置詞だけを徹底的に勉強したり、さまざまな文献を読みあさったりするうち、

フレーズはもちろんだけど、もっと細かく区切って、もっと滑らかな英語感覚がつかめないものかと

さまよいました

そんなとき、糸山先生の語句順訳を知り、ただ、ひたすら、この文はどう語句順訳するのか?

この単語はどうするのか?と辞書のように糸山先生の文献をあさりながら、解読していきました

昨年、大阪で糸山先生の講座を受講し、ますます心から納得しました

 

そして、中学生には語句順訳で教科書をどんどん読み進める手法を

小学6年生には、「英語をいっさい使わない英語学習法」(勝手にひらがなで)「どんぐりっしゅ」を

どんぐり学舎では取り入れています

 

さて、なんとなく遊びながらどんぐりっしゅの第一段階を経たとある6年生と

第二段階に進む前にどんぐりっしゅのことを再確認し合いました

まずは以下のような文書を読んでもらいました

 

どんぐりっしゅ について
                                                                小学生のための英語の基礎
                                                                            どんぐり学舎
                                                                                       
中学生になると「英語」の授業が本格的に始まります
中学校での「英語」は「読めて」「書けて」「意味がわかる」ことが基本です
そのために、中学校で勉強するのは、「英語の文法」です
英語で文を作る時に知っておかなければならない、ルールのことです
日本語にも文法はありますが、わたしたちは、それを勉強しなくても、
家族や友達との日常会話で日本語を自然に習得することができました
でも、今、この環境で英語を自然に習得するのはわたしたちには不可能です
だから、わざわざ英語の文のルールを勉強して覚えなければなりません
英語の単語を覚えるのは、中学生になってからの努力でなんとかなります
小学校から英語を練習する必要はないけれど、どんぐり学舎では、ほんのちょっとだけ、
英語の文法を感じ取るための特別な教材を用意しています
それが「どんぐりっしゅ」です

これは、中学生になったら、英語を使ってやっていくことですが、
小学生には英語を一切使わずに、ただ、英語の「語句順」を少しだけ知る、
という程度に経験しておきたい、という目当てで作っています


ちょっとだけ英語を使って説明します

たとえば、そうですね…英語で、

「昨日、友達と一緒にイオンに買い物に行ったの!」

と言いたい場合、

Yesterday  I went to shopping at AEON with my friends.

という感じになります。英語で、「昨日」は「yesterday」で、「友達」は「friend」で、「友達」が 複数いる場合には「friends」となったり、とても小学生の今、覚えるには細かすぎるルールが色々あるのですが、どんぐりっしゅではただ、この、英語の言葉の順番(語句順)を何例か味わって経験するのみです

上の英文を、全部、そのまんまの順番で日本語に直すと、

昨日 わたしは 行った 買い物に イオンで 私の友達と一緒に

となります
この、へんてこりんな語句順が、英語の語句順です
まずは、日本語だけで、こんな風にへんてこりんな順番の語句を、前から読んでいって、要するにこの文でなにを言っているかを書いていく、それが第一段階です


第一段階   どんぐりっしゅ「これは ある 車で」
               これを和訳(自然な日本語で、文全体の意味を書く)
                            「これは車です」「これは車だよ」などなど

第二段階   和訳からどんぐりっしゅ(語句順訳)に転換します
                       和訳「僕は公園で毎朝2個のリンゴを食べてるよ」
               どんぐりっしゅ「わたしは 食べる 2個のリンゴを 公園で 毎朝」

第三段階      第二段階の応用編です 第二段階がスムースに進んだ場合のみ実施します



中学生は、最初から英文をこの方式で訳します
英語の単語の意味は並行して覚えていく努力をしますが、単語の意味がわかっても、語句順がわからないと、英語を使うことはできません

わたしも、英語の文を読んだり、英語の話を耳で聞いたりする時は、この方式で自然と解釈しています
前から、どんどん、意味を飲み込んでいく習慣がつくと、英語を読みながら、聞きながら、同時に意味を解釈していく力が自然とつくのです

 

げっ なんなん 急に難しくなるじゃん 無理だよ!

愚痴っている生徒にゆっくりと、もう一回だけ説明しました

 

「はるとくんは放課後公園で野球をします」だとするでしょ、

これは、英語で言うと

Haruto plays baseball in the park after school.

っていうんだ

 

Haruto  /   plays  /   baseball  /  in the park / after school.

 ↓       ↓      ↓       ↓        ↓

はるとくんは  する     野球を     公園の中で    授業の後で

 

わたし「ほら、この、日本語のへんてこなやつ、見覚えあるでしょ」

生徒「あるある!でも、これが書いてあればできるけど、これを自分で書くのは無理だよ…」

わたし「そうかな?はるとくんは、する、だよ」

生徒「ん?主語、述語か…」

わたし「そうそう、で、するって何を?と来るわけ」

生徒「野球を、だ。修飾語があとに来るってこと?

   で、次がどこで、で、最後はいつ、だ。うん、できるかも!」

 

おもしろい!と

この生徒はさくさくと練習問題(自作)を3問解きました

和訳→語句順訳という、日本語のみの練習問題です

「主語・述語・なにを・どこで・いつ、ってことか~」

 

もちろん

そんな単純な作りの文ばかりではありません

そして、英語では述語を動詞ということも

これから徐々に知っていくことになるでしょう

中学生になってからで充分です

「おもしろい!」と手応えを感じ、これをしばらく楽しんでくれたら、

英語感覚ってのが体得できそうだと思いませんか

 

中学生の英語を見ていると、この単純な作りでさえもがたがたで、

そもそも、英語の語句順にしっかりとしたきまりがあることさえ

理解しながら進んでいる子は少ないです

突然、あり得ないところに動詞が飛び込んできたり、

助動詞の位置があいまいだったり

 

ルールは、覚えないとゲームにならないのです

でも、とりあえず今だけ暗記して、類題が解ければいいだろう、なんて勉強の仕方では、

とてもじゃないけど入試問題や、高校英語には結びつかないでしょう

かつてのわたしのように、挫折するのが目に見えています

でも、ルールを知った上で、滑らかな日本語で解釈することができるようになるには

なぜ、英語はこの語順なのか、ということを体得する必要があります

 

The day-at-work  is coming next month.

 

という文が中2で出てきました

 

職業体験プログラムは ある 来ているところで 来月に

 

わたし「来ているところ…ってどういうことかな」

生徒「迫ってきてる、近くなってるってこと!?」

 

うん、うん、つかめてる!

そうだよね、それでいいんだよ!

 

大事な結論はあとまわしで

ちまちまと修飾語を間に挟んでくる日本語と、

まず結論ありき、でちまちまは後回し、の英語と

言語を学ぶことで、それぞれの国の哲学を知るようです

こんなに英語を学ぶことがおもしろいとは知らず、

今はただ、自分が学ぶことに夢中なのです

英語に限らず、他の言語も知れる限り知りたいな、と

 

そして、生徒と英語映画鑑賞会をしたくて、

いま、計画中です

 

どんぐりっしゅ

 

簡単で、楽しくて、ぐんと英語の力がつく、

日本人が日本で英語を身につけるための、有効な手段です

詳しくは、糸山先生の著書、またはブログで

《2015年 9月16日投稿》

116.漢字練習の落とし穴

夏休みの宿題で

「漢字練習」

出されていますよね

主に小学生

わたしの生徒さんや、知り合いの子どもたちの中には

「ノート一冊」練習してくる、という

とんでもなく乱暴な宿題を出されている子たちもいて…

これってもう珍しくないですよね

先生、そりゃ、書く方も大変だし見る方も大変ですよ

ただただ、量を書かせたいのはわかるけど、

わたしがボランティアで見ている子や知人の子たちなど、

漢字を漢字として書いていませんが、それでも出す意味があるのでしょうか

そして、子どもたちが一生懸命埋めたノートを、

丁寧に1ページ1ページ、チェックなさるおつもりはあるのでしょうか

 

(わたしの経験では、夏休みに限らず、間違ったまま練習してもハナマルがつき、

そのままテストに書いて×をもらった、という子は数知れず。

子どもが課題を懸命に受け止めるのと同じくらい真剣に

その提出物を丁寧にチェックしてくださる先生など

ほとんどいないのです)

 

そもそも、漢字は何のために覚えるのか

そして、覚えるためにはどうしたらいいのか

 

わたしたち日本人が使っている漢字は

常用漢字1945字…

そのうち1006字が小学生必修

残り939字が中学生で習う漢字数と学習指導要領では決められています

もちろん、それ以降、それ以外で知ることになる常用漢字以外の漢字も使ってはいますが、

まあ、だいだい2000字ほどは義務教育で習得するので、

わたしたち大人は約2000字の漢字を使いこなせることになっているのです

 

さて、夏休みに入ったので少しだけ塾らしいことをしてみよう、と

実際に入試に出された漢字の読み書きにちょっと挑戦してもらいました

中学部の生徒、全員にです

これは2012年全国公立高校入試で出題されたものの一部です

結果は散々(笑)   ※この子はまあまあ

でも、気づいたことがあったでしょう?

あれ?ほとんど、小学生の時に習った漢字じゃん…

ね、そうでしょう?

 

以下、過去10年間 群馬県公立高校入試で出題された漢字を分析したものです

 

どうですか?読めないとちょっと恥ずかしいような、基本的な「読み取り問題」で

小学生でも書けるはず…という「書き取り問題」ではありませんか?

もっと詳しく分析するとこうなります

ね、小学校で習った漢字ばかりでしょう

もちろん、「読みかえ」というのがあって、

たとえば「図画」の「画」は2年生で習いますが、

「画期的」(習得は2.3.4)という言葉を小2や小4で読めて書けるか、というと

それは難しいことです

低学年の子どもたちには、あまり身近な言葉ではないからです

だから生徒たちはよくこう言います

「習ってません」

でもわたしはこう答えます

「それはあまり気にしてはいけません」

 

学校で習うのを待っていたら、たぶん、

とてもじゃないけれど2000文字は使いこなせるようになりません

 

わたしたちは教科書以外にも、

たくさんの日本語、漢字に触れて生活しているのです

学校で習おうが習っていなかろうが、目の前に出てきた文字に興味を持ち、

どのように使われているのか考えてみる習慣があれば、

2000文字などあっという間に習得できてしまいます

 

さて、

中学生全員に、試しに挑戦してもらった入試問題ですが

実施する前にわたしはこう言いました

「即答できないものはとばしてください」

ぱっと答えられるものだけ書けばいい、と言ったのです

 

全員の解答を1週間見て分析して思ったのは、

そもそも、漢字というものが、音意外にも意味を持つ、表意文字だということを

理解していない、ということでした

ひらがなの「あ」や「て」が表音文字なのに対し、

漢字の「編」や「手」には意味がある、「ヘン・あむ」「シュ・て」という音だけではない、

表意文字なのだということを

そして、あまりにも、語彙力に乏しい、言葉を知らないんだ、という事実

 

「説明の一部を割愛する」

これにはほとんどの生徒が

「わりあい」と書きました

ちょっとまって…「わりあい」って、算数に出てくるあれのことでしょうか

わりあいは「割合」ともちろん書きますが、

おそらく、「割愛(かつあい)」なんて言葉を知らないからこう書いたのだと思うのです

でも、「わりあいする」ってなんでしょうか

 

「校歌をヘンキョクする」

これは「変曲」と書いた生徒が多かったです

曲を変える…という意味を思ったのでしょうか

確かに「編曲」という言葉は身近ではないかもしれません

でも、たとえばちょっと音楽や演奏に興味のある子には

身近な言葉だと思えます

 

漢字力は語彙力であって、いくらたくさんの漢字を書いて練習しても

その使い方を知らなければなんの意味もないのです

 

では、どうしよう…とかつてわたしは、漢字ひとつひとつの成り立ちや意味を調べて

小学校の漢字1006字だけでも分析しようと試みました

趣味で読んでいた白川静先生の著書や、辞書を取り寄せて、

小学校で習う漢字をひとつひとつノートにまとめてみました

でも、

漢字の成り立ちや意味は奥が深く、すべて小学生が知っておくべきこととも、

小学生が理解できることとも、思えませんでした

わたしにとっては興味深かったし、知れば知るほど奥が深くきりもないのですが

それを全て小学生のために伝授することが最善の方法とは思いませんでした

 

そして上記のように入試に出題される漢字を分析してみると、

100点満点中おそらく16点分くらいの配点であろうこの出題状況

大人のわたしには全て読めて、書ける程度の問題ばかり

大学受験の時の漢字の過去問と比較すると

なんと実用的で頻出の設問ばかりなのでしょう

 

では、この16点のために、いったいどれだけの努力を重ねればよいのか

小学生の頃からこつこつと漢字ノートに練習し、

漢字テストに向けて必死に練習し、

夏休みにノート一冊練習することで、

漢字力は本当に身につくのか

 

長年、多学年の子どもたちを見てきて、わたしにはそうは思えないのです

だいいち、漢字を書くこと、読むこと、知ることに興味を持っていない

興味を削がれてしまっている子どものなんと多いことか

文章の中で漢字を使いこなすことに喜びや、楽しさを味わう子も少ないです

目にする漢字がどんな役目を持っているのか、考える習慣のある子も

 

先日、視点・論点というテレビ番組で

キラキラネームについて論じられているのを見ました

その講師いわく、キラキラネームが日本語を乱しているのではなく、

日本語の乱れがキラキラネームを生んでいる、と

現在の親たちに、

人名漢字に入れてほしいという漢字の希望を調査したところ、

「胱」という文字があったそうです

月が光る…なんと素敵な字づら

でも、小学生でも知っている子がいるこの部首は「にくづき」と思われます

そして、なんといっても「膀胱」の「胱」

それでもこれから名付ける親たちの中には、

そんな意味はどうだっていい、漢字の見た目のイメージで、または音感で、

自由につかいたい、名付けたいのだ、というわけでしょうか

 

漢字には意味がある

そして、わたしたちは日本語を話す、書く、読む

相手に意思を伝える

お互いの気持ちを伝え合う

そして、意見を述べる

言葉は表面ではなく、文化の一部です

だから表面的な英語を覚えたってちっとも習得できないのと同じで

漢字も同じです

書けば書くほどいやになってしまう

そして、

話す言葉は短絡的

「やばい」「うざい」「きもい」で事足りる

真面目に一生懸命漢字練習をしてきたであろう中学生たちの

結果はこんな感じ

中学で習う漢字はまだ書けないものがあっても仕方がないけれど、

少なくとも小学校で習った漢字は全て読めて、書けていいはずです

 

今から2000文字をおさらいしますか

使えない漢字力しか持ち合わせてないなら、それしかないですよね

ひとつひとつの文字が、どのような意味を持ち、どのように使われているか、

体感しながら復習するのです

それはそれはとてつもなく手間と時間のかかることですが、

習得できていないならやるしかない

たった16点のためですけれどね

されど、16点のためです

 

この漢字プリントを終えて、「勘で読めた」と言っている中学生がいました

短い文だけど、文脈で考えたらこうかな、とか、

形声文字の音の部分からしてこうかな、とか

(形声文字…意味を持つ部首と音を表す組み合わせの成り立ちになっている漢字

         義・議・蟻・犠など、全部ギと読みますが、部首によって意味が違う)

メールや、パソコンでの文書を書くことの方が手書きより多い時代でも、

どの漢字に変換したらよいか知っていなくてはなりません

このように「勘で読めた」というのは大事なことです

思考力を使っているのですね

知識だけでは太刀打ちできません

 

さて、これから習得していく子どもたちにはどうすべきでしょうか

漢字は便利で楽しい、興味深いもの

そう、し向けることができたら、あとは勝手に学び取っていきます

そのためには拷問のような練習を絶対にさせてはいけません

ましてや罰として漢字練習をさせるなどもってのほか

 

子どもたちと会話をしていて思うのです

勉強机に向かっている間だけが勉強時間ではない

わたしたち大人の接し方、生活のしかた次第で、

世界中が勉強机になり、すべてが勉強時間になる

宿題を真面目にやってるからと安心している親御さん

漢字練習やワークをやってる時だけが

学校や塾で授業を受けている時だけが勉強時間だと思ってるお子さん

むしろそれ以外の時間になにを習得しているかが、

結局のところ、底力になっているのです

それ以外の時間にしていることが

せっかくの勉強時間を無にしている可能性があるのです

 

一生懸命ノートに漢字を書いているから

これで大丈夫、と

漢字力を完全に誤解している人が多すぎるのです

やればやるほど、力がつかない

興味を持つ隙を与えない

そんな勉強は妨げにしかなりません

 

いいえ、一生懸命書いているし、漢字練習は好きみたい

そうですね

好きなことなら素晴らしい

真面目にサボらず取り組む姿勢も素晴らしい

でも

漢字練習も計算練習も

たいして頭を使わない(思考力が不要な)単純作業を好むのは

よい傾向とは言えません

漢字練習は好きだけど、文章を読むのも書くのも好きじゃない

計算問題はできるけど、文章題は苦手

単純作業を押しつけることによって生じてくる現象です

 

子どもは本来、もっと自由に考えたいし、学びたい

でも

これだけやっておけ、といわれたら、真面目な子ほどそこに力を費やします

そして、いつか、自由に考えたり、学び取ったりすることに

力を使えなくなっていく

それが漢字練習の落とし穴です

《2015年 8月3日投稿》

98.タブレット教材を考える

新年度に向けて、塾の生徒募集チラシや、通信講座の案内など、

新聞折り込みやDMで我が家にも立て続けに届いています

特に長女が来春中学生になるので、電話による勧誘も時々来ています

参考までに、と広告などはよ~く読んでみるのですが

※長女への参考ではありません。自分の仕事への参考です(笑)

近年、だいぶ、「おせっかい」な内容が増えてきて危険を感じています

 

何度も書きましたが、

強制的な反復練習や類題練習はもちろんのこと、

要点をまとめてある教材や、授業

テスト対策教材、授業

それらが子ども自身の伸びる力を奪っているのは確かです

とにかく「無力」になってしまうのです

「意欲」を奪われます

「自分から勉強しない…」と悩むご家庭では、

その原因として思い当たるところがあるのではないでしょうか

最初から与えてしまったら、自分から欲する努力をするわけがありません

飼育された動物と、野生動物ほどの違いがあります

 

そして、ここ最近ではテレビも含めた広告媒体を通して

タブレット教材が盛んに宣伝されています

先日郵送されてきた某ソフトウェア会社の子ども向け学習教材では

漢字、計算はもちろん、歴史人物、年表、あらゆるものが

「動画」を活用した教材になっており、

中でも算数の「図形」問題では展開図や、3D的な視点など、

「動画」で自在に見て学ぶことができる、と得意げに例が載っていました

 

つい先日、図形問題に悪戦苦闘する生徒たちとの授業で、

イメージできないもんかねえ?と苦笑していたのです

頭ん中でさあ、ころころっと、図形を動かせないかい?

展開図なら、ぱたんぱたん、って、はがしたり、おこしたり、さあ…

う~ん、う~んと、ワークを逆さにしたり、下からのぞき込んだり(笑)

まあ、実際に紙で作ってみたりすることもあるのですが…

中には、そんな意欲もなく、頭の中の絵も全く動いてなさそうな子も数人いました

関連性はわかりませんが、反復計算塾の経験が長い子に多いです

図形問題も、全て公式で解いてきて、

まあ、いわば、全て計算問題として解いてきて…

なぜそうなるのか、考えるすきも与えられないまま、

テクニックだけを身につけてしまった子たちです

さあ、ここからイメージ化することをどう身につけていくのだろう…

入試問題でも空間図形(立体)は必須です

 

そこへ、タブレットの動画で空間図形を学べる教材の登場です!

さあ、どんな効果があるのでしょう!

…わたしには、さらに子どもたちの「想像力」「イメージ化する力」が

低下する気がしてなりません

だって、自分の頭の中はなんにも動かさずに、

勝手に画面で動いてくれる

つーっと、アイコンを触るだけで、図形は動き、展開し、閉じ、まわり…

ここまでおせっかいな教材が必要なんでしょうか

「よかれ」と思って、試行錯誤して、子どもたちの学力のために

本気で開発された教材なのでしょうか

本当に、子どもたちの現場を、子どもたちの特性を、

よく知っていて開発したのでしょうか

それより、

操作が安易で、なのにハイテクで、楽しそうで、ゲーム感覚で学べるこの方法に

親御さんがとびつき、子どもも誇り、「売れる」と踏んでのことでしょう…

 

すでに、学校の授業にも活用され始めているタブレット端末。

豊富な自然体験や、対人経験、自分の頭をつかって考える習慣がすでにあるなら

上手に活用することができることでしょう

でも、

そうでない場合は害にしかならない

ますます、子どもたちの「リアル生活」に支障を来すことでしょう

 

大人になったら仕事上もタブレットが必須になっているかも、だから

早いうちから慣れさせないと!

いいえ

きちんと使いこなせる、仕事のできる大人に育てたいなら、

そういった機械を与える前に育てるべき部分があります

機械を使いこなせるだけで、仕事ができる人間になるのでしょうか

タブレットを自在に操れるだけではまともな人間とは言えません

 

いやいや、そんなつもりはないよ、うちでは他のこともちゃんとしてるから

いいえ

子どもの容量はそんなにゆとりがあるものではありません

思いがけないものが子どもの脳内の大部分を占め、

本来豊かに育ってほしい部分が

全く育たないままもっとも重要な時期を過ぎてしまっているケースが

とても多いです

 

まともな人間

人間本来の、特性をちゃんと守れている人間

気に入らないからと暴力をふるったり、

他者を傷つけたり、

自分を傷つけたりせず、

家族を思いやり、

周囲を思いやり、

自然を思いやることのできる人間

 

間違っても友達に刃物を向けるなんて

間違っても友達に罵声を浴びせるなんて

本来の人間はしないはずなのです

 

そんな大げさな!

…いいえ

大人も麻痺しています

毎日電子機器に触れすぎていて

忘れています

本来の人間としての優しさを

親としての本能を

 

思い出して

機械に頼らずに。

《2015年 2月23日投稿》