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237.自分で考えさせてよ

中学生が、定期テストの前に学校から配布されている

「テスト範囲表」です

どこの学校もほとんど変わらない内容の、このようなプリントが

テスト期間2週間ほど前に配布されます

 

DKにはいろんな中学校の生徒さんが来ているので、

テスト範囲や学校の進度を把握するために、

「テスト範囲表」が配布されたら

持ってきて見せてもらうことにしています

 

見る度に「おえ~」となるのは私だけ…?

 

26年間、この「テスト範囲表」を見続けてきましたが、

年々、情報量が増えています

どんな情報量か、って…それは、

特に右側の欄の「テスト勉強のアドバイス」です

数学

ワークの問題や授業で使ったプリントは、できるようになるまで何回も取り組みましょう。特に間違えた問題については、できるように復習しておいてください。

国語

授業で配られたプリントやノートの見直しをしましょう。単元テストや文法ドリル、漢字テストなど見直しておきましょう。

理科

教科書を何度も読み、用語や実験した内容をよく整理しておく。ワークや問題を繰り返し解く

社会

教科書やノート、資料集をよく見て、学習したことを自分なりにまとめておきましょう。

ワークや単元テストをよくやり直して、できる問題を増やしていきましょう。

夏休み前の範囲は特に念入りに復習しておきましょう。

英語

教科書の内容を暗唱できるまで繰り返し音読練習をしてください

 

※注※この中学校の範囲表は、手元にたまたま写真が残っていただけで、むしろ、他の中学校のものより記載が少ないかもしれません。特にこの中学校の範囲表に特定して書こうとしているのではありません、悪しからず…

 

毎回、これらの範囲表を見る度に、

最近の天気予報の「余計な一言」を思い浮かべます

「今日はあまり気温が上がらず、最高気温は20℃前後となります。上着を1枚持っておでかけになるとよいでしょう」

「夕方から大気の状態が不安定になり、お帰りの時間帯に傘が必要となるかもしれません。折りたたみ傘をお持ちになるとよいでしょう」

ごめんなさい、きっと、きっと、このお天気お姉さんの一言を頼りに、

朝の身支度を調えて準備なさっている方もいるのだと思います

それでも、

上着を持っていくかどうか、傘を忍ばせていくかどうか、

それに、帰りの時間帯って誰のことなのかわかりませんけれど、

とにかくそういう判断は、自分ですべきなんじゃないかな、と思うのです

 

「上着を持っていくとよい」と何気なく誰かに言われただけで、

実際は気温が上がって上着なんか持っていったら邪魔だったり、

本当に肌寒くて、上着が活躍して助かったり、

そういうのが、「自分の判断」ではなく、誰かの助言だったということが

いちいち私たちの脳の働きに影響している気がしてなりません

なんでも誰かのせいにしたり、

なんでも自分で考えずすぐに手元で検索したり、

そうやって、いつも誰かの判断を仰ぐ現代人たちは、

誰かに言われたから責任は誰かのせいにしていつも苛立っていて、

自分のせいじゃない、ってむかついていて

天気予報のひとこと、に限らず、

エスカレーターや駐車場のエンドレスの自動音声アナウンスなども

なにかと細かな注意書きなども…

些細なことが集まって、いつの間にか、みんな自分の頭で考えるチャンスをなくしてる…

予想最高気温とか、予想最低気温とか、降水確率とか、

そこらへんまででもう、充分なんじゃないかと

県内、市内一律で同じ気温や天気のわけもないし、

それでもまあ、目安にする都市の気温や天気で、

あとはまあ、空を見上げて、空気を吸って、

ん、なんだか雲行きが…

って話じゃだめかなあ

もちろん、天気予報がなによりも重要なお仕事の方は別として

(それでもそういう方ほど、上着を持っていったほうかよいか、

キャスターの言葉に左右はされないでしょうけれど)

話が大きくなりそうなので中学生の話に戻って…

 

とにかく、中学生にも自分で考えさせてほしい

勉強の仕方なんか自分で考えさせてほしい

先生に教わった方法だけが正しい方法じゃないことは、

先生自身も知っているはずです

自分で考え、工夫して、あれこれ試して、時には失敗して、

逆戻りして、あれ~?って考えて…

それでも、もがいてもがいて自分の勉強法を探していく

 

素直な子はこの範囲表に忠実に勉強を進めようとしますが、

書いてあることはごく当たり前のことです

テスト範囲が発表されたら、

その範囲の教科書や問題集、範囲内で行ったプリントなどは

全部解けるようになっていることは当然のことです

繰り返し練習をするのだって普通です

スポーツ選手が、練習を欠かさず、試合前は特に念入りに調整を重ねるのと同じです

何もしないで望んだら、そりゃ、勝てるわけはないのです

…よい点数をとりたいなら、ね

それができればよい点数がとれるでしょうし、やらなければやらないなりの結果なのでしょう

 

それで、ことこまかなこのような範囲表をただ眺めているだけ、

もしくは早々に紛失(カバンのどこかにあるのさ)した数人の生徒、

テスト前日になっても「提出課題」の範囲が終わっていない現実

 

さすがに、提出物は中学校では成績に最もひびくので、

「あのさあ、素朴な疑問なんだけど…」と彼らにインタビュー

「なんでこんなに具体的に提出課題について書いてあるのに、

今の今まで取り組んでこなかったの?」

彼らが口を揃えて言うことには、

「どこから手をつけたらいいかわからん」

にゃるほど…

手ごわいな…

「これをやれ」とページ指定

さらに

「こんな風にやれ」とやり方まで指定

それでも

「どこから手をつけたらいいかわからん」と生徒に言われてる

そんな範囲表とアドバイスの存在感やいかに

さらに、重大なおまけとしてこの範囲表の課題にくっついて提出義務があるのが、

「テスト勉強計画表」というもの

テスト2週間前からの勉強計画、勉強時間、内容をことこまかに記録して提出

目標点を書き、反省を書き、提出が義務づけられます

 

こんなに、なにからなにまで指示して、いちいち反省させて、

それでも、生徒たちの「やる気」は引き出せていない

やる気になってくれないからますます指示を細かくして、よりわかりやすくしようとする

より細かな記載が増えれば増えるほど、

生徒も、わたしも、「おえ~」ってなる

 

でも彼らに言いました、わたしは

「こんなの、ゲームだと思えばいいじゃん。

どうせやらなきゃいけないなら、ひとつずつ攻略していけばいいじゃん。

それでも『どこからやれば…』なんて言い訳して逃げ続けていたら、

一生ゴールにはたどりつけない、そう思わない?」

 

新しい問題集なんか買わなくていい

新しい勉強法なんて知らなくていい

先生の書いていることはごもっとも

普通に学校の授業を活用し、学校の教材をフル活用し、

当たり前のことをすればいい

 

でも大人はこうやって、

子どもたちから自分で考えるチャンスを奪っています

 

どうせひとりではできないだろう、

どうせ指示を出さなきゃやらないだろう、

そう決めつけて

 

できないかもしれない、やらないかもしれない、でも、

こんな風に先回りしてあれやこれや、全員に当てはまらないアドバイスを明文化するくらいなら、

個々にフォローが必要な生徒をつかまえて助言すればいい

自分の勉強の仕方を見つけようとする子には課題が邪魔で、

なにから手をつけたらいいかわからない子には負担が多すぎる

 

小学校の宿題と同じです

 

もっと子どもたちを信じて

もっと子どもたち自身に考えさせて

 

学校だけじゃなく、ご家庭でも

《2018年 10月5日投稿》

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