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226.子どもの笑顔を守るために大人ができること

どんぐり学舎は、どんぐり倶楽部の糸山泰造先生の作品である、

「どんぐり倶楽部良質の算数文章問題」を教材として、

子どもたちが楽しく、親御さんたちには賢く、

健全な思考力と、親子関係を大切に育てていくために営んでいます

 

ひとことでは説明できない、いろいろな要素が…

営む私から伝えたいことはたくさんあるのですが、

ただの学習塾とは違っていて、

お子さんはこの問題集を通して、本物の思考力を身につけることができるということは

保証されているのですが、

親御さんには、ただ学習塾に入れてさえおけばいい、というだけの気持ちでは、

なかなか効果的に活用することはできない、という、考えてみたらちょっと面倒な教室ですね

 

わたし自身、わが子を育てる親として、日々、勉強を続けてきました

ともすると、世の中の(健全に子どもの心身を育てるにはどうかと思う)流れに乗せられて、

思わぬ事態に親子で巻き込まれかねない昨今、

親自身が学び続けることはどうしても必要になってきています

 

昔は、親以外にも子どもに関わる大人はたくさんいて、

たぶん、大人が、子どもの教育に今ほど関心を持たなくても、

それぞれが適当に育ちあがったのではないかと思うのですが、

今は、

生まれてすぐに教育産業からDMが送られてくる時代、それどころか、

産婦人科に通っている段階から、業界はお腹の中の赤ん坊を見つけて狙っているのですから

 

なんにも知らずに「今やらなければ手遅れになりますよ」とDMに書いてあることを信じ、

周囲も取り組んでいるから、と多くの方が例の幼児向け通信教材を買っていましたね

小学校に入れば習い事を増やさなければ、とそちらへのアンテナを伸ばし、

評判がいい、親の負担がない、と聞けば体験レッスンへ

スポーツでも、芸術でも、勉強系でも、なにかやらせなくては…と焦らされるのは、

利用者を集めたいそれぞれの組織の、弛まぬ努力の成果でしょうか

 

残念ながら、1mmもそういった営業活動に心を動かされたことのない私は、

友人たちと話していると客観的に自分を見つめ直すのですが、

それはどんぐり指導者だからとか、塾の内情を知っているから、とかではなくて、

自分で勉強して、調べて、納得した上で生活をしている、という、

ただそれだけのことなのでした

 

だって、

何度も言いますが、私は、17歳の高校生の時、すでに、

いつか子どもを授かったら、大切な時期はテレビを見せず、完全布おむつで育てるぞ!と

決めていたのです

それぞれに根拠はありますが、17歳なりに、子どもにとって大切なことを確信していたのです

 

いま、

新学期で不安を抱えたお子さんの背景に、

新学期で不安を抱えた親御さんたちの心情が見えます

 

子どもが不安なのは、親が不安だからだということを、思い出してください

 

周囲の情報にドキドキしたり、子どもの言動にソワソワしたり、

繊細な今時の親御さんたちの不安は、間接的に伝わってはきますが、

できれば、もっともっと、ご自分を鍛えて、強靱な心身を持ち合わせる強い親になってください

 

褒めて育てよう、自己肯定感を育むために、子どもの全てを認めよう

そんな子育ての風潮がありますが、

それは、子どもが何をしても、何を言っても優しく受け入れる、という意味ではありません

子どもは、親を手本として成長していきます

親が何を見て何と言うか、どんな態度をとるか、子どもは手本としています

親が何を選択するかもよく見ています

 

子どもに指図され、親が選択を誤るようなことだけは、絶対にしないでください

子どもは、瞬間、瞬間で生きています

簡単に言うと、後先考えていません

考えているようで、わかっていません

今の自分を守るため、本能的な行動をします

それが子どもの特徴であり、魅力でもあるのですが

 

何をしても優しく認め、受け入れることはその場ではとても寛容ないい親のように見えますが、

私は、「この場でそれを教えないのは子どもにとって不幸だなあ…」と感じることが多々あります

 

本当に寛容な親になるためには、

親自身が本当に大きな器でなければならないのです

誰しもが、「寛容な親」に簡単になれるわけではありません

でも、私たちは、たぶん、そこを目指しているはずです

子どもが自分の力で生きていく、幸福に生きていく、そのための、子ども時代を守っている

生き抜くための思考力…昔なら放っておいても身についたはずの…

健全な親子関係…昔なら大人が関心を寄せすぎないことで普通に成立していたはずの…

こんな時代だから、わたしたちは、やっぱり、世の中の流れに身を任せてばかりはいられないのです

 

ずっと、ずーっと、こんなことを訴えている私です

だからって、「強靱で、寛容な親になれません…」と弱音を吐く親御さんを責めたり、

叱ったりしません

だから、一緒にがんばりましょう、って言っているのです

ひとり、ひとりの保護者様がそれぞれに乗り越えるべき壁を乗り越えてきています

ここには仲間がいます

子どもたちにも、親御さんたちにも

 

あきらめるのは、簡単ですね

今の時代、なにかを諦めても、次から次へとそれを補い、埋めるだけのアイテムが揃っています

でも、子どもの教育は、キッチン用品や収納用品を買いそろえるのとは違います

全体を見渡していると、

ああ、もう、本当に、子どもたちのことをもっと放っておいてくれさえすれば…!!!

という極論に至るのですが

 

実は細部に至るまで、

私は教室や教材にたましいを込めて制作しています

どんぐり問題は糸山先生の作品ですが、

それをどのように扱うか、ということ、

そして「塗り漢字学習」などその他の小学生教材、

中学生の教材はほぼ自作で、中学生が高校入試、その先の人生に向かって、

自分で身につけなければならない力のために、長い年月をかけて、

こうして授業時間以外の時間をかけて、

作っては改訂し、改訂してはまた新規作成し…と繰り返してきたものです

 

子どもたちが手にとるもの、目にするものに、こだわっているのです

 

今年度から初登場したのは、

新しいスタンプさんたち

これは自作ではなく、小島印房分室さんの作品です

これは合格印

どんぐり問題をクリアしたら押します

小島印房分室の小島さんがデザインしてくれました

 

これはお宝印

問題番号が書き込めるように作っていただきました

問題にも日付がはいるし、クロッキー帳にも問題番号と日付が入ります

子どもたちの「自分ボックス」内にお宝ケースが入っていて、お宝問題はその中へ

 

これは授業料の受領印です

 

インターネットで偶然見つけた小島さんのお店は、

名古屋にあるそうですが、

メールで何度かやりとりさせてもらい、

小島さんご自身がどんぐりにとても興味を持ってくださって、

こんな小さな私の教室のためにデザインしてくれました

 

これには、子どもたちも大喜びで、

お宝スタンプにも興味津々

 

やっぱり子どもたちには笑っていてほしい

なんの心配もせず、ただ、ただ、この瞬間を楽しんでほしいな

 

…でも、そのためには

大人の努力が必須なんだわ…と我に返るのでした

《2018年 5月2日投稿》

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